読み込み中です...

2018年8月31日(金)

五輪王者の"執念"~柔道男子 大野将平選手

“執念”。

リオデジャネイロオリンピック、柔道男子73キロ級、金メダリストの大野将平選手が好んで色紙に書く言葉です。大野選手が制したジャカルタアジア大会の決勝は、まさに、そのひと言に尽きる壮絶な戦いでした。

最強だった自分を超える

おととしのリオデジャネイロオリンピックでは、相手を圧倒する柔道で金メダルを獲得した大野選手。

しばらく休養したあと、「最強だったオリンピックの自分を超える」と、ことし2月から実戦の舞台に戻ってきました。

決勝は壮絶な試合に

東京オリンピックに向けて再スタートの場となる今大会。

決勝の相手は、韓国のアン・チャンリン選手。国際大会では大野選手の4戦全勝ですが、日本で育ち、以前から大野選手をライバル視してきたアン選手は、去年の世界選手権で銅メダルを獲得するなど力をつけてきました。

大野選手は最大の得意技、「内股」を仕掛けますが、引き手を徹底して取らせない対策を練ってきたアン選手を攻めきれず、ポイントが奪えませんでした。

アン選手も得意の背負い投げで攻めたてますが、大野選手もしのいで、勝負はゴールデンスコア形式の延長戦にもつれます。ここでも両者の意地がぶつかり合いました。

「世界最強の大野選手に勝つことが柔道人生の目標」というアン選手。

「我慢強さ、稽古の質と量では負けない」と大野選手。

互いが得意技にこだわり出し続けました。

最後は、疲れが見えたアン選手から「内股」で技ありを奪った大野選手が金メダルを獲得。試合後、アン選手は、「悔しいが最後はメンタルで自分が負けた」と振り返りました。

最後は“執念”

近年の柔道では、まれにみる11分を超える激闘を制した大野選手。勝負を分けたのはこれまでもファンなどからサインを求められた際、何度も書いてきた言葉、まさに ”執念” でした。

試合後、金メダルのセレモニーを待つ間、記者と握手をしたあと「すごい激闘でしたね」と声をかけると、

「勝たなきゃ美談にならないんです!
 勝たなきゃ、やっぱダメなんすよ!!」

そう返ってきた言葉に、4年に1回のオリンピックを制した王者の神髄を見た気がしました。

鎌田崇央記者

スポーツニュース部記者
格闘班キャップ

                   
※NHKサイトを離れます

関連記事

    人気の記事ランキング

      記事ランキングをもっと見る

      最新の記事