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2018年8月28日(火)

勝ち続けながら東京五輪へ金メダル量産期待の新競技 “空手”

東京五輪で新たに実施される空手。アジア大会ではすべての競技日程を終え、日本は男女の「形」(かた)と、「組手」(くみて)で計4つの金メダルを獲得する上々の結果でした。

その中で、いずれも世界ランキング1位の実力者、女子「形」と男子「組手」のエースが見せたのは、「勝ち続けながら五輪への対策を取る」という2年後を見据えた戦いぶりでした。

簡単に勝てる相手ではない

初日に行われた「形」。この種目は、1つの大会で初戦から決勝まですべて違う「形」を演武しなければなりません。

清水希容選手

女子のエース・清水希容選手(しみず・きよう)、世界選手権2連覇のトップ選手ですが、空手が五輪競技に選ばれてから世界のレベルは急速に上がり去年10月以降、国際大会で3回敗れました。

今大会の準決勝は、去年10月に敗れた香港の選手との対戦。「簡単に勝てるほど世界は甘くない」と、清水選手はこの試合で、これまでも使ってきた自信のある「形」を選択。

持ち味の体の軸がぶれない正確で美しい演武を見せ、判定で3対2の僅差で、ライバルに雪辱を果たしました。

決勝では新たな挑戦も

そして決勝では、「今後に向けて評価を高めるためのチャレンジ」と国際大会では初めての演武となる「形」を選択して金メダルを獲得しました。

試合のあと清水選手は、「これで決勝で使うことができる形が3つに増えた」と
手応えを感じている様子でした。

男子のエースも2連覇

荒賀龍太郎選手

もう1人、男子組手のエース、84キロ級で金メダルを獲得した荒賀龍太郎選手(あらが・りゅうたろう)。

荒賀選手も世界チャンピオンですが、ここ1年間は敗戦を経験。今大会は、要所で持ち味の鋭い「突き」を決め、決勝は僅差でしたが2連覇を果たしました。

五輪に向けては課題も

こうして東京五輪に向けて弾みがついたように見える空手ですが、今大会の成績がそのまま五輪につながると手放しで喜べない事情があります。

空手の「組手」は、世界選手権やアジア大会で実施されている5つの階級が、東京五輪では3つの階級に統合されてしまうのです。
しかし、五輪の出場権は、これまでの階級ごとに行われる国際大会の結果が反映されるランキングで決まります。

現在の階級で行われる国際大会で結果を残しながら、五輪に向けた対策も必要となっているのが現状です。

金メダル量産へ

こうした状況を受けて荒賀選手は、金メダルを獲得したあと「自分より大きく体重の重い相手と戦うため対策が必要だ」とさらなる進化が求められていることを認識している様子でした。

東京五輪で合計30個の金メダル獲得を目標に掲げる日本。空手は、新競技でありながら金メダル量産が期待されています。

日本のエースたちは、自国開催の東京五輪という大舞台に向けて「勝ち続けながら対策を取る」という難しい課題に手探りで挑み続けています。

鎌田崇央記者

スポーツニュース部記者
格闘班キャップ

                   
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