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2018年8月22日(水)

競泳男子平泳ぎ "100分の1秒" 差で制したライバル対決

競泳の男子200メートル平泳ぎ。小関也朱篤選手が金メダル、渡辺一平選手が銀メダルに輝きました。なんとその差はたった100分の1秒。2人の勝負を分けたのは、決勝の9日前のレースで渡辺選手に敗れた、小関選手のエースとしての「意地」でした。

世界トップレベルのライバル

小関也朱篤選手

小関選手は平泳ぎが専門の26歳。キレのあるスピードが持ち味です。去年7月の世界選手権では200メートルで銀メダルを獲得。さらに、ことし6月の国際大会で、北島康介さんが持つ100メートルの日本記録を6年ぶりに更新する58秒78をマークするなど、平泳ぎのエースとして日本代表を引っ張ってきました。

渡辺一平選手

一方、渡辺選手は21歳。1メートル93センチの長身をいかした効率のいい泳ぎと、持久力が武器で、後半追い上げ型の選手です。去年1月に200メートルで2分6秒67の世界記録を出しています。

短距離を得意とする小関選手に対し、渡辺選手は200メートルが得意。世界トップレベルの2人は、常にライバルとして国内外の大会でしのぎを削ってきたのです。

競泳日本選手権 男子200m平泳ぎ決勝  左:小関選手 右:渡辺選手 (2018年)

ことしに入ってからも2人の戦いは続いてきました。4月の日本選手権では、渡辺選手がけがで調子を落としていたこともあり、小関選手が平泳ぎの3冠に輝きます。その後、今月12日に行われた国際大会の200メートルでは、今度は渡辺選手が金メダルと挽回。小関選手がこの悔しい敗戦の思いを胸に臨んだのが、9日後に開かれた今大会の決勝レースだったのです。

2人の差はわずか・・・

小関選手と渡辺選手 アジア競技大会 競泳男子200m平泳ぎ決勝 (2018年)

決勝のレース。小関選手は「リベンジしたい」と、序盤から持ち前のスピードでペースを上げトップに立ちます。一方、後半型の渡辺選手は3位につけて勝負所をうかがう展開となりました。

残り50メートル。トップの小関選手と3位の渡辺選手の差は、0秒89と大きく開いていました。それでも渡辺選手は、後半に勝負をかけるレースプラン通りに、ここから追い上げを見せます。最後は本人たちもどちらがが勝ったかわからないほどの僅差で、ほぼ同時にフィニッシュ。結果は、小関選手が2分7秒81で1位に。2位の渡辺選手は2分7秒82と、なんと2人の差はわずか100分の1秒でした。

金メダルを獲得した小関也朱篤選手

レース後、小関選手は「最後は意地と意地のぶつかりあいだった」と笑顔で語り、勝ちたいという強い気持ちが勝負を分けたポイントだったと話しました。

銀メダルを獲得した渡辺一平選手

一方、敗れた渡辺選手は「小関さんが悔しい思いをしていた分一枚上手だったが、次は自分がこの悔しさをレースにつなげたい」と、この敗戦を糧にしてさらなる成長を目指すことを誓いました。

世界トップレベルの2人が、常にしのぎを削る日本の男子平泳ぎ。アジアだけでなく、世界からライバルが集う2年後の東京オリンピックでも、その強さを見せてくれるはずです。

橋本剛記者

スポーツニュース部

                   
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