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2018年8月21日(火)

歯科医の道は一時封印 東京オリンピックを目指す!金井大旺~陸上男子110メートルハードル~ 

今年6月、陸上男子110メートルハードルで実に14年ぶりに日本記録が更新されました。

新たな日本記録保持者となった金井大旺(かない・たいおう)選手(22)。2020年の東京オリンピック出場を目指していますが、そのきっかけは高校時代の挫折でした。

14年ぶりの日本新記録

金井選手が一躍脚光を集めたのが、今年6月の第102回日本陸上選手権です。
記録は13秒36。2004年に谷川聡選手が出した13秒39の日本記録を、14年ぶりに100分の3秒更新しました。

日本記録を更新した日本選手権での走り

スタートから一歩リード、後半も粘って周囲を寄せつけません。
盤石のレース運びでした。

金井大旺選手

今シーズンの中では1番。自分の納得するできる走りがやっとできたという感じです。

ハードルを跳ぶ前に差をつける

金井選手の速さの秘密、それはスタート時の加速にあります。

スタートラインから1台目のハードルまでの距離は、およそ14メートル。ハードルとハードルの間より、5メートル余り長く、ここでスピードに乗ることが重要です。

金井選手は、これまで8歩で1台目のハードルを跳んでいました。それを、持ち味の大きなストライドを生かして7歩に変えました。

この1歩を削ることは、レース全体にも大きな影響を及ぼしました。スタートダッシュでの体力の消耗を抑えたことで、終盤の粘りにもつながったのです。

金井大旺選手

7歩の方が自分の走りにあっている。前半リードして、後半失速しないぎりぎりでゴールするというレースプランがいま理想の展開です。

挫折からの転機「まだいける」

小学校3年生でハードルを始めた金井選手。
高校は道内有数の進学校に通い、歯科大学に進むことを目指していました。

その中で迎えた高校最後の高校総体。
5位という不本意な結果が転機となりました。

金井大旺選手

自分にはまだいけるなという感覚はあって。歯科大はおいといて競技に専念しようと。

悩み抜いた末、陸上の強豪、法政大学に進学。
その選択を、函館市内で歯科医院を経営している父の敏行さんも応援しています。

父・敏行さん

2年後に東京オリンピックありますからね。とりあえず歯医者じゃなくてあと2年、精一杯頑張ってもらいたいな。

今年、法政大学を卒業した金井選手。
東京オリンピックの年、2年後の2020年に競技を引退することを決めています。
その後は、歯科医師を目指して大学に入り直すつもりです。

アジア大会 そしてTOKYOへ

日本記録を更新したとはいえ、世界のトップ選手と互角に戦うためには、更なるタイムの短縮が欠かせません。金井選手はいま、新たな課題の克服に取り組んでいます 。足の接地時間を短くして、極力、減速せず、次の跳躍につなげるのです。

自分の走りを動画で確認する

金井大旺選手

接地時間が長くなると、後ろに足が流れて切り返し(次の一歩を踏み出すこと)が遅れてしまう。
その分、ロスなので、ブレーキせずにスムーズに力を入れなくて勝手に進むような走りをすれば、その分一気に伸びるかなと。

こうした細かな改良を積み重ね、自ら更新した日本記録13秒36からさらに100分の7秒縮め、13秒3を切るのが いまの目標です。

ここ数年のオリンピックや世界陸上の優勝タイムは13秒0台。
東京オリンピックで決勝に残るためにも、まず13秒3を切ることが最低限の目標と考えています。

金井大旺選手

2年後もうすぐなので、1日1日、慎重に練習して悔いがないように東京オリンピックに出場して結果を残せるように頑張りたいなと思います。

東京オリンピックを競技生活の集大成にしたい。そんな金井選手にとって、2020年の前、最後の総合大会であるアジア大会は今後の進化の足掛かりともなる重要な大会です。ぜひ、メダルを獲得してもらいたいですね。

金井選手は出場する男子110メートルハードルは、8月27日が予選、決勝は翌28日に行われる予定です。みんなで応援しましょう。

藤井凱大記者

平成29年入局
函館局 警察担当キャップ

                   
※NHKサイトを離れます

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