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2018年8月10日(金)

"忍者レスラー" 太田 ライバルへの思い

8月18日にインドネシアで開幕するアジア大会で、日本のレスリング男子は「お家芸」復活を目指します。海外選手から”忍者レスラー”とも呼ばれ話題になったリオデジャネイロオリンピックの銀メダリスト、太田忍選手。まるで忍者のようなこの軽やかな身のこなし、どこから攻撃してくるのかわからないと言われる多彩な技で強烈な印象を残しました。あれから2年。”忍者レスラー”は、ライバルへの思いを抱きながら大会に臨みます。

1番強くなければいけない

太田選手「1番強くなきゃいけないんですよ。だからアジア大会は負けたくない。そういう意味でも」。

1番にこだわる太田選手。オリンピックのあと、立ちはだかったライバルを強く意識しています。

文田健一郎(写真 左) 太田忍選手(写真 右) 全日本選抜選手権 決勝(2017年)

去年6月の全日本選抜選手権。決勝は大学の2つ後輩、文田健一郎選手と対戦しました。投げ技が得意の文田選手が次々にしかけ、太田選手は防戦一方でした。

太田忍選手(写真 左) 文田健一郎(写真 右) 全日本選抜選手権 決勝(2017年)

急成長を見せた後輩が優勝を果たしました。太田選手は、国内トップの座を明け渡したのです。

太田選手

今の段階では健一郎の方が完全に上だと思いましたね。文田がいなかったら僕も、なんていうんだろう、こんな悔しい気持ちを味わえなかったし、今、レスリングに対する姿勢とかもたぶん違ってただろうし。

スタミナで上回れば必ずチャンスが来る

敗れて以降、文田選手に対抗心を抱いてきた太田選手。練習量で絶対に劣らないことを考え続けました。スタミナで上回ることができれば、終盤に必ずチャンスが来ると考えていたのです。

太田忍選手(写真 左) 文田健一郎(写真 右) 全日本選手権 決勝(2017年)

そして去年12月の全日本選手権。決勝は、またも文田選手との対戦でした。この試合も文田選手が得意の投げ技でどんどん攻め込みます。太田選手は、しのぎながらチャンスをうかがいました。

太田忍選手(写真 左) 文田健一郎(写真 右) 全日本選手権 決勝(2017年)

リードを許したまま残り20秒。わずかな隙をついての逆転でした。冷静に勝機を見極めた太田選手。ライバルに雪辱を果たしアジア大会の代表の座をつかんだのです。

大人になったレスリングを見てほしい

大会まで3週間あまり。太田選手は本格的な減量を始めました。試合前は、ほとんどの食事を自分で作るといいます。

太田選手「これは仕事なんですよ。少しでも体重を楽に落とすとか、そしたら試合に集中できるじゃないですか。そのための準備っていうか」。

完成したのは、栄養たっぷりの「オリジナルそうめん」とかにの味噌汁。

太田選手「うまっ。まじでうめえこれ」。

料理の腕前は、選手の間でも知られています。

後輩の文田選手も・・・。

文田選手「料理教えてくださいよ」。

太田選手「いいよ。めちゃくちゃ太る料理教えてやるよ」。

文田選手「アジア大会、頑張ってきて下さい」。

大谷選手

忍者レスラーってよく言われるんですけど、派手な技よりも、一回り大人になった太田忍っていうか、2年前よりも大人になったレスリングを見てほしい。

清水瑶平記者

平成20年入局、スポーツニュース部
大相撲、レスリング、ボクシングの格闘技を中心に取材。太田選手と文田選手の2人のライバルの競争は「レスリング」の復活のカギを握ると力を込める

                   
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