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2018年6月28日(木)

勝つために跳ばない!?棒高跳びは駆け引きのスポーツ!

長い棒をしならせ、自分の何倍も高いバーを超える棒高跳は、まさに鳥のよう!
でもなんとなく見たことはあっても、「わたし、棒高跳びに詳しいんです!」という人はあまりいないんじゃないでしょうか?しかし!これさえ読めば、誰かに自慢できるかもしれませんよ!

ポールは物干し竿でもOK!?

棒高跳とは文字通り、棒(ポール)をしならせて高く跳び、超えたバーの高さを競う競技です。

注目すべきはこのポール。じつは表面が滑らかであれば、材質・長さ・太さは自由!つまり、物干し竿でもOKということに!

実際に選手が使うポールはどれもよくしなる構造になっていて、選手はポールに全体重を預けて大空に向かい、跳びだします。

多くの選手は5メートルほどのポールを好んで使っていて、到達する高さは6メートル以上にも及ぶのです!

なんと4000年も前に誕生!

棒高跳の起源はなんと4000年前も前!

羊飼いが杖を使って川や柵を跳び越えていたことがきっかけと言われています。

ちなみに羊飼いがルーツのスポーツは、他にもゴルフ、クリケットやホッケーがあるんですよ!

棒高跳はオリンピックには第1回アテネ大会から採用されている、伝統のある競技なのです。

始めは木製のポールが主流でしたが、しなやかで弾力のある竹製のポールが登場すると、竹が豊富な日本の選手が一躍世界のトップレベルに!

1932年のロサンゼルスオリンピックでは、日本人選手が初めて銀メダルを獲得しました。

その後ポールの材質は、アルミ、グラスファイバー、カーボンファイバーと進化し、選手の到達する高さもどんどん進化。そして現代、6メートルもの高さを跳べるようになったのです。

観客に手拍子を要求!?棒高跳の跳び方

棒高跳のフィールドには、マットと支柱が2本あり、その支柱の間にバーを置きます。

選手は助走を取ってスタートしますが、助走の長さは選手によって自由。選手によってはリズムに乗って助走に入るため、観客に手拍子を要求することもあるんだとか!

そして、選手は制限時間以内にポールを持って走り始めます。

ポールを持ったまま走るのは難しいので、一歩一歩飛び上がるような独特の走り方をするのが特徴です。

いよいよ踏み切りです!

ポールの先端を、ボックスと呼ばれるくぼみにつきたてます。

そしてポールをしならせた反動で、体を逆さまに、空に向かって脚を伸ばします。

さらに空中でバーにお腹側が向くように体を回転させて、跳び越えます。

たとえ体が触れても、バーが落ちなければセーフとなるんですが…

逆に、体がバーに触れなかったのに、ポールがバーの方に倒れるなどして、バーが落ちてしまったらアウトなので、要注意!

選手同士の駆け引きも見どころ!

さぁ勝負の始まりです!

大会では審判が決めた高さのバーから、20センチずつ上がっていきますが、高くなるにつれて、10センチずつ、5センチずつと小刻みに上がります。ですが、じつはすべてを飛ぶ必要はないんです!

棒高跳びは、最終的にどの高さまで跳べたかを競う競技。つまり、最初をパスして途中から挑戦しても、クリアできればそれが記録となります。序盤はできるだけ体力と集中力を温存して少ない跳躍で記録を出す、ということもできるのです!

同じ高さで3回連続失敗すると競技は終了になります。逆に言えば、1回でも跳べればその高さはクリア。これも少ない跳躍で体力を温存するための重要なポイントです。

ここで駆け引きの例をみてみましょう。

たとえば残り2人の決戦となったとき。

5メートル55センチのバーで、1回目は2人とも失敗。からし選手は2回目で成功したものの、わさび選手は2回目も失敗してしまいました…。

ここで、わさび選手が3回目で跳べたとしても、その次の高さで2人とも失敗した場合は最終記録が同じになります。棒高跳では同じ高さを跳んだ選手が複数いる場合、失敗回数の少ない選手のほうが順位が上になるためわさび選手の負けが決まってしまいます。

ですが、あえて3回目をパスして体力を温存し、次の5メートル60センチに勝負をかけることもできます。

上の表の状態で、5メートル60センチをからし選手が2回目3回目で成功したとしても、わさび選手が1回目で成功(〇)しているので、わさび選手の勝ちとなります。

このような一発逆転を狙う駆け引きが、棒高跳の見どころとなるのです!

優勝が決定した後は、記録への挑戦が待っています。優勝者の希望の高さにバーを設定して、観客が見守るなか、より高い記録を目指します。

まさにこれは、棒高跳の優勝者だけが味わえる特権なのです。こちらも、棒高跳を観戦するうえでは見逃せないポイントとなります。

ルールを知るとだんだん棒高跳が見たくなってきませんか?

棒高跳を観戦する際には、記録だけではなく、選手同士の駆け引きにも注目してください!

                   
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