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2018年5月17日(木)

"努力の天才"だから言える!内村航平 「王者の言葉」

国内外の試合で9年間負けなし、40連覇という偉業を達成している内村航平選手。長い体操の歴史上、最高の選手とも称されます。

しかし、内村選手は体操を始めた当初から才能があり、この結果を手にしたわけではありません。血のにじむような努力を重ねたからこそ、この結果をつかみ取ることができたのです。
そんな体操王者、内村選手が言うからこそ響く「王者の言葉」をご紹介します!

「格好悪いことをやる」

内村選手は10年ほど前から、徹底的な基礎練習をまず行うように。体操の最も基本である倒立や、前転の練習を欠かさないのです。

内村選手は、「格好悪く、泥臭い練習を毎日積み重ねた先に見えるものがある」と言います。もちろん基礎練習は面白くないけれども、面白くない中に面白さを見つけていくことが、自分の可能性を広げるのだ、という信念があるのです。

内村選手がこの考えを持つようになったのにはあるきっかけがあります。

アテネオリンピックの冨田洋之選手

大学生になった内村選手が日本代表との合同練習に参加した時です。28年ぶりに日本に団体金メダルをもたらした、冨田洋之選手の練習を目にしました。それは、失敗したところを何度も何度も繰り返す泥臭いものだったそうです。

自分が格好悪いと思っている練習でも進んでできる選手でなければ、頂点まで行きつけない、と内村選手が悟った瞬間でした。

それから、面白みのない基礎練習を誰よりも丁寧に行うことにし、最もキツイとされる6種目の通し練習では、試合を想定し、疲労感が高まった中、6種目連続で成功するまで何度でも繰り返していると言います。

この積み重ねの結果、北京オリンピックでは個人総合で銀メダルを獲得することができたのです。

「世界で一番難しい競技を簡単に見せてきているという自負はある」

内村選手が40連覇を果たしてきた「個人総合」は、「ゆか」「鉄棒」「平行棒」「つり輪」「あん馬」「跳馬」の6種目すべての合計点を競う競技で、どれかが抜きんでているだけでは勝てません。

内村選手は「6種類出来てこそ体操選手」、そして「世界で一番難しい競技」と言います。

1日5時間、週5回というトップ選手の中でも圧倒的な練習量で、徹底的に自分を追い込んでいる内村選手。

「世界で一番難しい競技を簡単に見せてきているという自負はある」

この言葉は、自分を極限まで追い込んだ努力をし、難しさも、そして自分の体の扱い方もミリ単位で毎日調整している内村選手だからこそ言える言葉でしょう。

「富士山のような、圧倒的な美しさを目指す」

誰が見ても綺麗だと言う、圧倒的な美しさを持つ富士山のような演技を理想とする内村選手。

それを目指すため、ひとつの技においても、その要素を分解し、どの動きが一番美しく見えるのかを考えていました。

例えば、世界で一番美しいと言われる、鉄棒の「屈伸コバチ」では、屈伸の状態で飛び出した時に太ももの裏に添える手で、太ももを上の方に押し上げています。これによってより高さも表現でき、さらに空中で止まっているような表現ができるそうです。

他の一般的な選手が意識しないような、こうした細かいところまで計算し、練習することで、理想である「富士山」を目指しているのです。

「大好きじゃ収まらない、愛」

昨年の世界選手権で、着地の際に足首を負傷した内村選手。

人生最大の挫折を味わい、ドン底にまで行った、という内村選手でしたが、リハビリを終え、挑戦したのは、なんと自身最高難度の技。

リオオリンピックが終わり、「ここからはもう落ちるしかない」と思い込んでいた時期もあると言います。しかし衰えを自覚し、守りに入る自分にはなりたくないと、最高難度の技への挑戦を決意しました。

新技の完成も間近と期待されましたが、復帰戦となった3月のワールドカップでは新技は使わず予選敗退。4月に行われた日本選手権では大会11連覇は叶わず3位に終わりました。

それでも内村選手は「世代交代は否めないけど、ずっと走り続けたトップの座を簡単には譲りたくはない」と力強く述べます。

内村選手は「体操の辛い部分もひっくるめて大好き。大好きでは収まらず、愛なんです」と話します。

さらなる高みを目指す内村選手。東京オリンピックを見据えてオリンピック三連覇を狙います。

                   
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