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2018年5月2日(水)

さすが世界の内村航平!男前すぎるエピソード5選!

さまざまな分野で活躍するプロを徹底的に掘り下げるドキュメンタリー『プロフェッショナル 仕事の流儀』。5月7日の放送には体操の内村航平選手が登場します。担当ディレクターが見た内村選手の素顔とは?

去年10月から始まった密着取材の初日。内村航平選手に挨拶に伺った時のことです。一見クールで近寄りがたい雰囲気を醸し出すなか、恐る恐る挨拶すると「楽しみです」とこの笑顔。

これまでほとんど密着取材は受けてきませんでしたが、「体操の魅力を伝える機会になるならば」と特別に、半年にわたる取材が許されました。

あまり公開してこなかった極秘練習やオーストラリアへの強化合宿に密着し、素顔の内村選手を間近で見て思うこと。それは、とにかく「身も心も男前!」だということです。

そんな内村航平、選りすぐりの男前エピソードをご紹介します!

男前エピソード①「練習で死んでもいい」 

筋骨隆々、この美しすぎる肉体美。

いわゆる筋トレマシーンを使ったトレーニングを内村選手は一切行いません。普段の競技練習だけで鍛え抜かれた賜物です。この見事な肉体を作り上げた練習のストイックさといったら、さすが!の一言。

例えば、頭から爪先までを水平に保つつり輪の練習。全身の筋肉を最も酷使するトレーニングです。コーチから「5秒」と言われれば「なんで?10秒」と即答。「もう終わり」と言われても「ラスト1回!」。

さらに、跳馬の練習では、両足に4キロの重りをつけての跳躍を繰り返します。

ひとつの練習が終わる度に、「あぁーー」という鈍いうめき声をあげ、マットに倒れ込む光景が繰り返されます。それを一日5時間、週5回。トップ選手のなかでもその練習量は圧倒的だといいます。

練習後にあ然として突っ立っているスタッフを見かねて一言。

内村選手

練習見ててドMだと思いました?違うんですよ。僕、自分にドSなんです。試合の前はほんとに死んでもいいやくらいのつもりで練習してます。ハハハ。

そう言い放ち、さっそうと練習場から帰っていきました。

男前エピソード② 痛みに耐え続けた17の夜

頭から爪先まで神経が行き届きいた内村選手の演技。「圧倒的に美しい演技がしたい」その欲求から、内村選手は高校時代にとんでもない行動に出ます。

わずかにO脚気味だった内村選手の膝。矯正するために思いついたのは、なんと柔道の帯を膝にきつくしばりつけて寝るということでした。

番組で使用するイメージカットを撮るために、筆者もトライしてみましたが、とんでもなく痛いです。

内村選手

親に止められて辞めましたが、美しい演技のためならこの痛みもしょうがないかなって。

中高時代の内村選手は、同年代のなかでも決して飛び抜けた選手ではありませんでした。

内村選手

体操選手にも才能型と努力型がいる。自分は間違いなく努力型の選手。

若き日、夜な夜な行っていたまさに“血の滲むような”努力。その努力が、世界一美しい演技を支えているのです。

男前エピソード③ 体操の魅力を後世に

2016年12月に体操界初のプロ選手に転向した内村選手。決断に至った最大の理由は「体操の魅力を後世に伝えたい」という思いからだったといいます。

練習の合間に体操教室や講演会に飛び回る多忙な毎日。なかでも、内村選手ならではの活動が少年誌に掲載されている体操マンガの監修です。

漫画家の菊田洋之さん(写真右奥)と打ち合わせ

体操マンガの金字塔、『ガンバ! Fly high』(原作はロサンゼルスオリンピック・鉄棒の金メダリスト、森末慎二さん)を幼少期に読み、体操にのめり込んでいった内村選手。

その作者の菊田洋之さんと共に、次世代に体操の魅力と奥深さを伝えるエンターテイメントマンガを制作中です。

内村選手の唯一の趣味はマンガを読むこと。(一番好きなマンガは『北斗の拳』)二ヶ月に一度の打ち合わせの時は、ストーリーのアイディアを話す話す・・・・。

内村選手

体操って触れる機会がないじゃないですか。入り口はなんでもいい。ゆくゆくは小学校の体育館に跳馬とか平行棒とか置いてもらえるような活動もしていきたい。

現役選手でありながら、後進の育成にも力を入れる。男前な心意気です。

男前エピソード④ 道を究めるとは・・・・

取材中意外な言葉が飛び出しました。

内村選手

体操を愛してますけど、全部好きってわけじゃないんですよね。

体操は、一日でもサボれば筋肉の反応が鈍るという過酷な世界。わずか数秒の技を完成させるのに一年をかけるのもザラ。地道な鍛錬を繰り返す毎日に嫌気がさすこともあるといいます。しかし内村選手はこう話します。

内村選手

結婚もそうですけど、いいとこと悪いこと踏まえてその人と一緒になるわけじゃないですか。


体操のいいとこと悪いとこひっくるめて大好きというか。大好きじゃ収まらないんですよ。道を究めるというのはそういうことだと思います。

自分は、仕事の嫌な面をも愛せているか。深い言葉を聞いて撮影スタッフ一同、考えさせられました。

男前エピソード⑤ 王者の覚悟

4月29日に決勝戦が行われた体操・全日本選手権。10連覇中の内村選手が3位となり、ついにその記録が途絶えました。

優勝した19歳の谷川(かける)選手や“ひねり王子”こと、白井健三選手の台頭で、「ついに世代交代?」という声も出始めています。

内村選手

世代交代は否めない。だけど譲る気はない。

取材の終盤、内村選手は私たちに力強く言い放ちました。

内村選手が出場する次の大会は、5月20日に開かれるNHK杯。全日本選手権とNHK杯の合計点、上位二名に与えられる世界選手権への代表の座を手にすることができるのか。

王者・内村選手の底力が見られるのか。大注目です。

東森勇二

制作局 経済社会情報番組部ディレクター

平成23年入局
平成28年8月から『プロフェッショナル 仕事の流儀』を担当


▼5月7日(月)22:25~23:10
『プロフェッショナル 仕事の流儀~内村航平、王者の決断~』が放送予定

                   
※NHKサイトを離れます

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