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2018年2月14日(水)

最新技術で世界に挑む!ボブスレー女子日本代表チーム

最高時速が140~150キロに達することから「氷上のF1」と呼ばれるボブスレー。1300メートルのコースを1分足らずで滑り抜け、100分の1秒の単位でタイムを争います。
日本の女子チームは急成長を遂げ、ピョンチャンオリンピックで活躍が期待されています。躍進の陰には「最新技術」がありました。

ハンドルとブレーキがあるボブスレー

ボブスレーという競技を詳しく知っている人は少ないかもしれません。

前にハンドル、後ろにブレーキを搭載した鋼鉄製の“ソリ”がボブスレー。

2人乗りと4人乗りの2種類があります。

(左 2人乗り 右 4人乗り)

前に乗る選手のことをパイロットもしくはドライバーと言い、ハンドルを操作します。後ろに乗る人(2人乗りなら1人、4人乗りなら3人)はブレーキマンと呼ばれます。

スタートは、全員でソリを押し出して加速してからソリに乗り込みます。その後はパイロットがハンドルを操作してコースを滑り、そのタイムを競います。

カギは振動の制御

ボブスレーが滑るのは氷でできたコースです。氷の凹凸やカーブなどコースの状況によって振動がおき、横滑りを起こして壁にぶつかると、タイムロスにつながります。100分の1秒で勝敗を争うボブスレーでは、命取りです。ボブスレーの振動をどう制し、スピードを上げるのかが勝負の鍵です。

ソチオリンピックではテクニカルスタッフがいなかった!?

ボブスレー競技はソリそのものの性能で結果が大きく左右されます。これまで日本のボブスレーチームのソリは海外からの輸入に頼っていました。

さらに、ソチ大会では日本代表チームに専門のテクニカルスタッフがいませんでした。激しい振動がおきるコースにソリを最適化することができず、惨敗しました。

二輪開発の技術を応用

ソチでの結果を受け、連盟のスタッフの一人が動きました。

「二輪の固有振動は制御できる」

このことを知っていたスタッフは、オートバイの開発で揺れの研究をしていた企業『ヤマハ』に相談を持ちかけました。

話を受けたのは、ヤマハ発動機技術本部の原延男さん(51)です。

原さんは「いいソリに乗ると、振動が少なくてタイムも速い」と聞き、オートバイと同じようにハンドルを切って滑るボブスレーが、コースのどういう場面でどのような振動を受けるのか分析してみようと考えました。

ミリ単位のセッティングが勝負を左右する

ヤマハは、ボブスレーの揺れを抑えるため、オートバイ開発用の振動を起こす装置を使って、できるだけ選手が振動を感じないように、ねじの締め幅「1ミリ以下のところも」セッティングして試行錯誤を重ねました。

実際に選手に乗ってもらい、何度もテスト走行。ヒアリングを繰り返し、セッティングの精度を高めていきました。ソリの振動を適正に抑えた結果、ついに、初めての世界選手権入賞という成果を日本チームにもたらしました。

ボブスレー女子チームのパイロット、押切麻李亜選手(22)はー

「前に乗っていたソリよりも自分が操作したいように思い通りのラインにいけると、ソリに乗って感じました」

「オートバイで開発した知見で結果を得られたことで、僕らのやっていることが基本的にボブスレーの世界でも使えると自信を得ることができた。より速く滑らせる、より速く走らせるというところに貢献できたと思う」

さあ、ピョンチャンオリンピック本番の舞台へ

ボブスレー女子日本代表チームは、最先端の技術を取り入れた新しいソリで世界に挑みます。どんなすばらしい滑りを見せてくれるか、期待が高まります。

                   
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