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2018年2月10日(土)

冬の王者 ノルウェーの強さの秘密とは?

冬季オリンピックでの過去通算メダル獲得数トップを誇る強豪国がどこか知っていますか?実は、北欧のノルウェーなんです。

現地でもピョンチャンオリンピックの広告が続々登場、ムードが高まっています。ウィンタースポーツが大好きなノルウェーの人たちのくらしの中に強さの秘密を探ります。ところで、写真の女性が乗っているのはどこか、わかりますか?

街の至る所に選手の顔が…

牛乳パックにも選手の顔が

オリンピック特番の広告が街を飾る

選手にならなくとも「スキー板をはいて生まれてくる」と言われているほど、身体を動かすことが大好きで、子どもの頃からその雄大な自然とウィンタースポーツに親しむノルウェーの人たち。

そんなアウトドア先進国、ノルウェーの「ごく日常的」実態を首都オスロからレポートします。

贅沢!! 立派な施設が意外なところに?

さっそくですが、こちらの写真をご覧ください。ファンならうなってしまうこと間違いなしの立派なハーフパイプ!一体どこだと思いますか?高速バスで数時間の山奥?

オスロ付近にあるハーフパイプ

いえいえ。実はこれ、首都オスロからほど近いスキーパークなんです。なんと市街地から地下鉄1本で約30分!周辺には数々のクロスカントリースキーコースと天然のスケートリンクが広がり、ノルディックスキーの聖地として知られる「ホルメンコーレン スキージャンプ台」がそびえるなど、その贅沢な立地はもちろん、コアなライダーが見てもオリンピック会場さながらのクオリティとコンディションなのだそう。

冬場は毎日、朝10時から22時まで(土日は17時まで)営業しているので、地元の人たちは仕事が終わると「ジョギング感覚」でさくっとひと滑りに。週末ともなれば、自前のスキー板やスノーボードを担いで電車やバスに乗り込む人びとで賑わいを見せます。冒頭の女性が乗っていたのも、実は、首都オスロの地下鉄の中だったんです。地下鉄一本で気軽にスキー場に行けるなんて、うらやましいでしょう?

人びとは週末に地下鉄でスキーへ

オスロでは、子どもたちも幼稚園や学校のアクティビティの一環で雪遊びやスキーにでかけます。屋内よりも野外でのびのびと過ごさせることを教育の基本方針として徹底しているんです。

アウトドアは生活の一部

ノルウェー人にとって、アウトドアアクティビティは特別意気込んで行うものではなく、ごく日常の一部、気軽なリフレッシュ、リラックス方法に過ぎないのです。

自然のなかに身を置き、身体を動かすことが遺伝子レベルで根付いているとでもいいましょうか。気温が氷点下となる夜も寝室の窓を開けっ放しにして寝たり、外に置いたベビーカーのなかで赤ちゃんを昼寝させる習慣があるほど、厳しい寒さにも負けない強いカラダづくりが昔から自然と実践されています。

ノルウェー人にとって新鮮な空気はなによりもかけがえのないものだといいます。

日本の相撲観戦と同じ? ウィンタースポーツにアツくなるお国柄

ところ変わって、こちらはとあるオフィスのカフェテリアでのランチタイムシーン。ノルウェーの人たちは老若男女、ウィンタースポーツのテレビ観戦にも夢中!

日本でいう相撲観戦と同じくらい、世代を超えて人びとがアツくなるものだといえるのではないでしょうか。

オフィスランチ中もテレビ観戦

これほどシティライフとアウトドアの垣根がない環境を持つ都市は世界でもとても稀!

そんなノルウェーのどこの街角やショッピングモールにも欠かせない存在といえば、大型のスポーツ用品店で、各ウィンタースポーツアイテムのラインナップの充実ぶりには目を見張ります。(スキー板のワックスだけで壁一面を独占!)ふらりと立ち寄ってみるだけでも楽しいですよ。

スキーワックスの品ぞろえも豊富!

また、ノルウェー人家庭の多くは、郊外の森の中や湖畔近くにhytte(ヒュッテ)と呼ばれる親から代々受け継いだ山小屋を持っています。

日本でいう、いわゆる別荘ですが、年間を通して、休みのたびにに家族やパートナー、友人とそこで過ごし、四季折々のアウトドアアクティビティを楽しむのがノルウェー式団らんの定番。

ヒュッテと呼ばれる山小屋

暗くて長い冬とは一転、日照時間が極端に長い夏のノルウェー。人びとはハイキングやサイクリング、カヤック、ローラースキーを使ったクロスカントリースキーのトレーニングなどに励みます。

明るい夜の外出は、日中とはまた違った幻想的で不思議な雰囲気がありますよ。

夏のノルウェー

数々のメダリストを生んでいるノルウェーの成功は、人々の高い健康意識、自然との密接な関係なくしてはかなわなかったでしょう。今後もこの精神が途絶えることなく、続いていってほしいですね。

(写真提供:山岸早李、西居崇博)

山岸 早李(やまぎし さり)

90年東京生まれ。美大のデザイン科を卒業後、外資系マーケティング会社を経てノルウェーに移住。首都オスロを拠点にグラフィックデザイナー、ライター、現地コーディネーター等として幅広く活動中。

                   
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