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「発達障害」を読み解く5つのキーワード

2017年7月7日

さまざまな特性や症状によって、子どもだけでなく大人も苦しむ発達障害。誰もがより良く生きられる社会をつくるには障害への理解が欠かせない。発達障害を5つのキーワードから読み解く。

自閉スペクトラム症(ASD)

特徴的な発達障害の1つで、コミュニケーションが苦手・こだわりが強いという特性を持つ。「広汎性発達障害」とほぼ同じ概念を指し、この中には自閉症やアスペルガー症候群などが含まれる。

注意欠如・多動症(ADHD)

特徴的な発達障害の1つで、不注意・落ち着きがないなどの特性を持つ。男性の方が多い(女性の数倍)と報告されており、さらに「多動、衝動性優位型」「不注意優位型」の2つのタイプに分類される。「多動、衝動性優位型」の多くは大人になるとそれほど多動ではなくなるが、落ち着かない状態は残ることが多い。「不注意優位型」は女性の方が多いのではないかともいわれており、子どものころには特に目立たないが、大人になってから気づかれることが多い。

学習障害(LD)

特徴的な発達障害の1つで、知的発達には概ね問題がないのに、読み書きや計算など特定の学習分野が極端に苦手などの特性を持つ。大人になり、読み書きや計算が苦手でも困らない環境で働くことで障害が目立たずにすむケースも多くある。

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感覚過敏

光や音など、特定の刺激を過剰に受け取ってしまう状態のことで、自閉スペクトラム症の人の多くに見られる。喫茶店やスーパーなど、さまざまな音が聞こえる場所で、人とのコミュニケーションが困難になることも多い。

二次障害

発達障害の人がその障害と合わない環境に置かれてしまい、もともとの発達障害に加えて、精神疾患や不登校、ひきこもりなどで社会に参加できなくなること。イギリスの研究者の調査では、自閉スペクトラム症の最大70%の人がうつになっているという報告もある。

詳しくは、発達障害 解明される未知の世界

この記事は、2017年5月21日に放送した 「NHKスペシャル 発達障害 ~解明される未知の世界~」 を基に制作しています。

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