サウンドをONにしてお楽しみください
NETWORK SYMPHONYとは
メッセージ物質とは
「疲れた、しんどい」「おしっこをしよう」「ごはんが来たぞ!」…私たちの体内でそんな臓器たちの会話が飛び交っていることが、最新研究でわかってきました。
さまざまな“メッセージ物質”を各臓器がやりとりしているという、NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」で紹介した新・人体観を、色や音で表現する空間。それが「ネットワークシンフォニー」です。
“驚くほど美しく騒がしい人体”の世界を体感してください。
“臓器や細胞からのメッセージを伝える物質”を、「メッセージ物質」と呼ぶことにしました。
メッセージ物質は、血液や神経を伝って全身を行き交い、それを受け取った他の臓器や細胞が、さまざまな作用を引き起こします。そんな臓器や細胞同士のにぎやかなおしゃべりが、実はわたしたちの体の働きや病気の発生など、命の根幹に関わる大切な役割を果たしていることが明らかになってきました。
心臓が疲れた時に放出されるメッセージ物質(ホルモン)。腎臓が受け取ると、尿を増やして血液量を減らし、血圧を下げて心臓を楽にする。血管が受け取ると、血管壁の傷を補修して血流を良くし、心臓の負担を和らげる。
血液中の酸素が少なくなると、主に腎臓から放出されるメッセージ物質(ホルモン)。骨の内部・骨髄にある、赤血球の素になる細胞が受け取ると、細胞の増殖が促され、酸素を運ぶ赤血球がたくさんつくられるようになる。
血圧が低くなると腎臓から放出されるメッセージ物質(酵素)。ほかの臓器から放出される別のメッセージ物質と反応して、「アンジオテンシン」という物質になり、心臓や血管に作用して血圧を上げる。
血液中のカルシウム量が不足すると、腎臓から放出されるメッセージ物質 。腸が受け取ると、食べた物からより多くカルシウムを吸収する。骨の細胞が受け取ると、骨に蓄えたカルシウムを血液中に放出する。
腸から放出され、食べ物が腸に入ってきたことを全身に知らせるメッセージ物質(ホルモン)。これを受け取ると、脂肪細胞は栄養分を脂肪に変えて取り込み、すい臓は糖分を取り込む働きが促される。脳が受け取ると、食欲をおさえる指令を出す。
血液中にリンが増えすぎると、骨の細胞から放出されるメッセージ物質(ホルモン)。腎臓が受け取ると、余分なリンを尿として体外に出す。リンは増えすぎると老化を加速させることがわかってきている。
運動などで骨に刺激が加わると、骨から放出されるメッセージ物質(たんぱく質)。脳の神経細胞が受け取ると、記憶力をアップさせる作用が起きる。さらに、筋力や、子孫を残すための精子をつくる能力を高める作用もあると考えられている。
血液中のブドウ糖(血糖値)が高くなると、すい臓から放出されるメッセージ物質(ホルモン)。筋肉の細胞が受け取ると、糖分を吸収して血糖値を下げる。脳が受け取ると、記憶力がアップする作用が起きることもわかってきている。
脂肪細胞に蓄えた脂肪の量が増えるにつれて放出されるメッセージ物質(ホルモン)。脳の神経細胞が受け取ると、食欲をおさえる指令が出されるほか、子どもを作りたいという欲求も高めると考えられている。
栄養や酸素が足りないと、脂肪細胞などから放出されるメッセージ物質(たんぱく質)。これを受け取った血管の部分では、新たな血管が生み出されたり、すでにある血管が伸びたりして、栄養や酸素を届けようとする。
脂肪細胞などから放出されるメッセージ物質(たんぱく質)。骨の細胞が受け取ると、新しい骨をつくる働きが促される。
運動をすると筋肉の細胞から放出されるメッセージ物質(酵素)。脳が受け取ると、記憶力をアップさせる作用が起きることが、最近の研究で報告されている。
運動をすると筋肉の細胞から放出されるメッセージ物質(たんぱく質)。病原菌やウイルスなどを攻撃する免疫細胞の働きを活発にする。逆に、過剰に活性化した免疫細胞の「暴走」をおさえる働きもあることがわかってきている。
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ANP
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EPO
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レニン
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カルシトリオール
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インクレチン
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FGF23
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オステオカルシン
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インスリン
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レプチン
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VEGF
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BMP-7
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カテプシンB
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IL6