NHKスペシャル

40人の死は問いかける ~大槌町“役場被災”の真実~

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岩手県大槌町は、中心部が壊滅的な被害を受け、町役場も津波にのみ込まれた。当時の町長や町の職員など40人が亡くなり、その多くが役場庁舎で犠牲となった。あの日、津波に襲われるまでの役場の状況を記録しようと町は去年、生き残った職員らから証言を集め、記録誌を編さんした。さらに町は「真実を知りたい」という遺族の求めに応えるように、亡くなった職員の当時の詳しい状況を調べる「死亡状況調査」をこの2月から始めた。多くの職員らが犠牲になった当時の役場で何が起きていたのか、NHKは、記録誌の編さんで集められた職員の証言を綴った500ページにおよぶ内部記録をもとに取材。さらに、災害対策の陣頭指揮を執る立場にあった当時の幹部職員にもインタビューを進め、あの日の真実に迫る。震災から9年、「真実」を伝え、そこから見えてくる「教訓」を語り継ぐことで、新たな一歩を踏み出そうとする町職員や遺族の姿を記録した。