NHKスペシャル

老衰死 穏やかな最期を迎えるには

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65歳以上の高齢者が3千万人を超え、史上類を見ない超高齢社会に突入した日本。医療の進歩とともに病を克服し、長寿化を成し遂げたいま、増え続けているのが「老衰死」だ。
戦後一貫して減り続けてきた「老衰死」の割合が、近年増加に転じている。背景にあるとみられているのが、点滴や胃ろうなど、徹底的に治療を尽くして延命を図るのではなく、“苦しまず穏やかな最期を迎えたい”という考えの広がりだ。番組では、入所者の平均年齢が90歳を超える都内の特別養護老人ホームを舞台に、半年間に渡って看取りの現場を記録。さらに、欧米諸国の研究機関を訪ね、老い衰えがもたらす穏やかな「老衰死」とは一体どのような死なのか、そのメカニズムに迫った。いつか必ず訪れる死をどのように受け止め、より良い最期を迎えるにはどうすればいいのか。長寿社会のいまを見つめる。