NHKスペシャル

シリーズ遷宮 第1回
伊勢神宮
~アマテラスの謎~

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2013年、伊勢神宮と出雲大社は社を新たにして御神体を移す“遷宮”を迎えた。伊勢は20年に一度、出雲は60年ぶりのことで、これまで映像記録がほとんど残っていない。番組では、数年がかりで行われた二つの遷宮の全貌を紹介。併せて、伊勢の神・アマテラスと出雲の神・オオクニヌシがいかにして日本の建国神話を代表する神となっていったのか、最新の研究を通して探っていく。遷宮を入り口に、古代日本の謎に迫るシリーズである。
第1回 伊勢神宮 ~アマテラスの謎~
神宮の内宮・外宮などの社や神宝、装束を全て新しく作り直す式年遷宮。中でも最も重要な儀式、列をなして御神体を移す“遷御の儀”について、神宮内の研究者から新たな見解が示された-“天孫降臨神話の再演”。アマテラスが孫を統治者として地上に送った神話を繰り返し演じているというのである。1300年前に式年遷宮を始めたのは持統天皇。藤原京を建設し「日本書紀」を纏め、“日本”“天皇”という語を使い始めた時代の女帝である。子どもを亡くし苦労して“孫”に皇位を継承した持統は、自らをアマテラスと重ね合わせていたのではないか?皇位の継承や国家の威信のためにはアマテラスが必要だったのではないか?日本という国が誕生した時代の知られざる物語に、最新の研究で迫る。