NHKスペシャル

きこえますか 私たちの歌が ~被災地 のど自慢~

震災からちょうど半年の9月11日、岩手県沿岸の被災地・久慈市で「NHKのど自慢」が開かれた。予選会には、地元岩手だけでなく宮城・福島からの応募者も合わせ、被災者や復興に向けて頑張っている人たち450人が参加した。
津波で亡くなった母親の好きだった歌、原発事故で帰れなくなった故郷を想う歌、厳しい避難生活を癒してくれた愛唱歌。移動の足さえままならない中、集まった被災者たちは一人一人の思いが詰まった歌を熱唱する。それを会場で見つめる家族や応援団、遠く離れた避難所のテレビで声援を送る仲間たち。先の見えない避難生活が続くなか「被災地代表」として臨む「いっときの晴れ舞台」で、出場者は、そして家族や仲間は、どのような素顔を見せるのか?
番組では、予選会から本番まで、つらい体験を乗り越え「のど自慢」への参加を決めた出場者たちを取材。震災後半年たっても変わらぬ厳しい日常の中、復興に向けて歩もうとしている被災者たちの姿を、歌をめぐるドラマとともに伝える。