NHKスペシャル

大相撲は変われるのか

野球賭博の問題に揺れる大相撲。7月4日、賭博に関わった力士や親方の処分が正式に決まる。大関の琴光喜や大嶽親方には解雇以上の厳しい処分が下される見込みだ。名古屋場所の開催は決まったものの、チケットの売り上げが伸び悩むなど、様々な波紋が広がっている。

大相撲始まって以来の不祥事となった野球賭博問題。それは、角界に根を張った構造的な問題を浮き彫りにした。野球賭博や維持員席をめぐる問題の背景には、角界と闇社会との深いつながりがある。角界はこれまでも暴力団との関係を絶とうと試みてきたが、そのつながりは今も断ち切られていない。さらには、部屋制度のあり方や相撲協会の閉鎖的な体質にも、課題が指摘されている。

国技とも言われる良き伝統を守りながら、大相撲がよみがえるためには何が必要なのか。大きな岐路に立つ大相撲の、再生の条件を探る。