NHKスペシャル

極秘交渉 シェルパたちの180日を追う

7月7日に始まる洞爺湖サミット。各国の思惑が激しくぶつかる地球温暖化問題で、日本は“議長国”として指導力を発揮できるのか。取材班は秘められたサミット外交の現場に密着した。

年に一度各国首脳が集まる「セレモニー」という印象で語られることも多いサミットだが、実は、首脳同士の激しいやりとりが行われる「戦いの場」でもある。今回最大のテーマ、地球温暖化対策をめぐっても、温室効果ガス削減のための国際的な枠組みをどう作っていくのか、中国・インドなど新興国をどう枠組みに取り込んでいくのか、先進各国の激しい主導権争いが続いている。背景には、環境問題への姿勢がその国の評価に直結するようになったこと、そして環境対策が巨大な国際ビジネスになりつつあることなどがある。

温暖化対策という名の下に繰り広げられる国益と国益のぶつかり合い。取材班は、サミット本番に向けて日々激しく動く「外交の現場」に密着。各国の思惑が渦巻く中で、日本は“議長国”として指導力を発揮できるのか。サミット開会当日、現地からの最新情報を盛り込みながら、日本外交の課題を浮き彫りにする。

  • 福田康夫