NHKスペシャル

中国・四川大地震 ~最前線からの報告~

中国の内陸部・四川省を襲った大地震。発生から10日あまり、死者は5万人を超え、被災地では土石流など二次災害の危険も高まっている。

世界最大級の内陸地震とされる今回の地震では、長さ300キロメートルの断層が動き、阪神淡路大震災の30倍ものエネルギーが放出されたと見られている。四川省周辺は中国国内でも活断層が多く存在する場所であることが分かってきていた。

地震はどのように引き起こされたのか、日本からも専門家が現地入りし調査を始めている。また震源地周辺はチベット人が多く暮らし、3月にチベット自治区で起きた暴動が近くまで波及するなど不安定な地域。北京オリンピックを控え、中国政府は大きな試練に直面している。

番組では、被災の最前線を取材。刻一刻と明らかになる被害の実態と、大地震発生のメカニズム、そして、未曾有の大災害が中国政府・社会に与えた衝撃に迫る。