東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年

NHK 総合 10月13日(日)午後9時
再放送 10月24日(木)午後11時50分(「NET BUZZ」で放送)

SCROLL

東京ブラックホールⅡ 番組概要

comingsoon

山田孝之が、今度は1964年にタイムスリップ!
1964年は、東京オリンピックが開催され、日本に“夢と希望があふれていた時代”とノスタルジックに語られる年。山田孝之演じる現代の若者が、1964年に迷い込み、破壊と創造の時代を追体験する。
彼は、そこで何を目撃し、どんな出会いを果たすのか…。

SCROLL
SCROLL

山田孝之が最新VFX技術で55年前の東京へ!

前作に続き、山田孝之さんが1964年のフィルムに入り込みます。今回のアーカイブ合成は、重要なストーリーの一部を担っている箇所があり、そのため1964年の世界観を崩さないよう、より精度の高い合成が求められました。アーカイブ選定では、当時の人々や物との触れ合いが可能であったり、カメラの動きで臨場感を感じられたりと、主人公が当時の世界に自然に溶け込めるようなシチュエーションを意識し選定。撮影で一番難しかった事は、アーカイブの中の人物との演技のタイミング合わせです。寸分の狂いで合成が台無しになってしまうため、完璧なタイミングが求められます。

映画館のカットでは、もぎりの従業員の女性にチケットを渡し、またその半券を受け取るとても難しい試みに挑戦しました。なかなかタイミングが決まらず、山田さんと撮影スタッフとの間で演技の微調整が繰り返し行われました。異様な緊張感の中、完璧な適応力をみせてくれた山田さん。結果は大成功!ディスコで主人公が踊り狂うカットでは、あまりにも熱のこもった山田さんの踊りに、現場にいるスタッフから自然と拍手が沸き起こりました。今回も素晴らしいチームワークにより見応えのある面白く奇抜なアーカイブ合成が実現しました。ぜひチェックしてみてください!

映像合成メイキング

1964年の東京に溶け込んでしまった山田さん。この映像は、いかにして実現したのでしょうか。番組の裏側もお楽しみください。

SCROLL

出演者以外、すべて1964!!

1964年当時の空間に出演者だけ。背景はセットではありません。

出稼労働者
給料日
佃の渡し
屋上遊園地
銀座のカフェ2
銀座のカフェ1
満員電車
映画館
踊る若者たち
御徒町駅のホーム
SCROLL

カラーでよみがえる色彩の東京1964

当時の貴重なモノクロ映像をデジタル着色によって4Kカラー化と、一部人工知能でのカラー化を行い、時代の躍動感、輝きを色彩でよみがえらせました。

キャバレーの踊り子
水着ショー
黄色い血液
外国人記者レポート
パトロール
逃げる女性たち
ヌードスタジオ
TOP

東京大改造

オリンピック関連事業のために、国家予算の3分の1に当たる1兆円がつぎこまれた。首都高速、新幹線、競技場…。以来、巨大公共事業は、日本経済の生命線と位置づけられた。一方、「オリンピックまでに」の掛け声の元、危険を顧みない作業が横行していた。工場では、生産を急ぐあまり、安全管理は後回しにされ、事故が続発。工事現場では、一日に10人以上の割合で転落事故が起こっていた。

東京一極集中

今も続く東京一極集中が加速した。東京大改造は、日本中に富のにおいを振りまき、出稼ぎ、集団就職、地方から東京への人口流入が急激に進んだ。当時、毎年30万人が東京に流入していた。しかし、出稼ぎに行ったまま、連絡が途絶えた人が増えていた。工事現場で事故にあったり、悪徳業者にだまされたりしたケースも多かった。

汚れた東京

スモッグに覆われる東京の映像が残されていた。経済成長は生活環境の整備より産業の振興に向かっていった。工場の周辺では8割の子どもの呼吸器に異常が見つかった。隅田川は悪臭を放ち、トイレは汲み取り式が当たり前。集めたし尿は東京湾の沖合に捨てられた。終戦からこの年までに700万人が東京に流入。人口増加に応えるライフラインの整備が追いついていなかった。

売血

3月24日、駐日アメリカ大使・ライシャワーが襲われ、ナイフで太ももを刺された。病院に運ばれた大使は輸血を受けたが、輸血されたのは肝炎のウィルスに汚染された、いわゆる「黄色い血」、売血によって集められたものだった。ライシャワー大使は血清肝炎で長く苦しんだ。輸血用の血液の9割は、売血によってまかなわれ、その2割がウイルスに汚染されていた。

闇社会とオリンピック

海外のカメラマンが撮影した盛り場の映像が残されていた。記者が体験したのは東京名物「トルコ風呂」。この年、風紀の粛正が強化され、風俗店も軒並みオリンピックを前に取り締まりが厳しくなった。組織暴力団は、このころ、戦後最大の18万人に達した。警察は、オリンピック期間中、各組に、組員を地方に所払いするように要望したが、大会が終わると再び勢いを取り戻した。

若い東京

アメリカ風のファッションをまとい、銀座をたむろする「みゆき族」。警察は、みゆき族を非行の温床とみなし、見つけ次第、補導した。当時の東京の平均年齢は29歳。2019年に比べ、16歳も若い。若者が集まる店では、東京の息苦しさのはけ口を求めるように若者たちが踊っていた。

東洋の魔女 知られざる苦悩

オリンピックの2年前、日紡貝塚は世界選手権でソ連を倒し、世界一に輝いていた。選手たちは引退して結婚し、新たな人生を始めるつもりだった。「東洋の魔女の引退」は、日本中に議論を巻き起こした。引退を非難する声も多かった。選手も監督も苦悩の末、引退をあきらめるしかなかった。

ホワイトカラーの夢

通勤列車は超満員。ホワイトカラーが急増し、労働者の4分の1を占めていた。年間の労働時間は今より600時間も多かった。会社の成長は、自分の幸せ。所得倍増を夢見て深夜まで残業に励んだ。サラリーマンは団地暮らしにあこがれた。だが入居抽選会の競争率は30倍を超えていた。

閉じる