NHKスペシャル

京都 百味会 ~知られざる“奥座敷”の世界~

京都の老舗中の老舗67店が集まる「京名物 百味會」。懐石料理の「瓢亭」、八ッ橋の「聖護院八ッ橋総本店」、羊羹の「とらや」など“1名物1店”の原則で結成し、一切の追加入を認めていない、京都の真髄ともいえる老舗の集まりだ。これまで表立った取材に応じてこなかったこの百味會が、今回初めてテレビの取材を受け入れた。
百味會が結成されたのは戦後まもない頃、物資の不足など苦境に置かれた店どうしが助け合うことから始まった。以来、百味供養・味の会・海外視察など様々な活動を通じて、会員同士が交流を深め、高め合うことで、現在の“京都ブランド”を創り上げてきた。
ところが最近、多くの老舗が、かつてなく厳しい時代の荒波にもまれている。外国人観光客が増え、流行が次々と変わる中で、老舗にはなかなか客が集まらない。
どうすれば伝統を守りながら、いまの時代にも通用する老舗として、暖簾をつないでいけるのか。各老舗の模索に密着し、“よそさん”には見せてこなかった京都人の本音や素顔に満ちた姿をドキュメントする。