NHKスペシャル

廃炉への道2017 核燃料デブリ 見えてきた“壁”

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福島第一原発事故から6年。メルトダウンした3つの原子炉を「廃炉」にする闘いが続いている。40年とも言われる長き道のり、その最新リポート。
1号機から3号機、合わせて880㌧が存在するとみられる溶けた核燃料“デブリ”。その取り出しは、廃炉作業の最大の難関だ。どこに、どのような状態で存在するか分かっていないデブリの状況を見極めるため、1月末からの2号機の格納容器内部調査に続いて、3月には1号機で調査が行われる。調査結果を詳しく分析し、炉内の状態に迫る。さらにデブリ取り出しに向けた技術開発はどこまで進んでいるのか?実際のスケールで行われる大規模実験や、放射線に極めて強い専用ロボットの試験に密着する。また、デブリを冷却するために注がれる水は膨大な“汚染水”となり、もう一つの大きな課題となっている。その量は100万㌧に達し、敷地には1000基もの巨大タンクが並ぶ。デブリ取り出しの先行きは見通せるのか?そして、汚染水は制御できるのか?数々の障壁を、模型などを駆使して可視化・検証し、大きな節目に立つ廃炉の「全体像」に迫る。

  • 金正恩氏,習近平氏