NHKスペシャル

お父さん 見てますか ~震災遺児と母 4年の記録~

東日本大震災で一家の大黒柱を失った家族は、これまで何を感じ、何に悩み、何に力をもらいながら過ごしてきたのか。NHKでは、震災2年後に岩手県大槌町にできた子どものための施設「子ども夢ハウスおおつち」の日々を記録し続けてきた。「日本の介護を変えた男」とも言われる作業療法士の藤原茂さんが、他の支援者などの協力を得て作ったこの施設。開所された当初からここに通っている男の子がいる。三浦和葉君。震災発生当時は4歳で、津波で亡くなった父親のことは断片的にしか覚えていない。母親の三浦和子さんも、当時のことについては振り返らずにきた。カメラが記録した母と子の4年。それは夢ハウスの中で少しずつ震災に向き合うようになる姿。そして、和葉君の成長とともに、互いの存在が生きる力になっていく姿だった。大切な父親を心の中に据えながら、一歩を踏み出していく2人の姿を見つめた。