NHKスペシャル

私たちのこれから #不寛容社会

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熊本地震で被災したり、支援を表明した著名人などが批判される“不謹慎狩り”。「センテンス・スプリング!」で人気タレントが“一億総バッシング”。このところ、1つの過ちや発言をめぐって、個人や組織が糾弾される事態が相次いでいる。ひとたび火が付くと、たちまちエスカレートする世論。私たちの身近なところでも、地域の住民から「子どもの声は騒音だ」という苦情が出るなど、息苦しい世の中になったという声が多く聞かれるようになった。最新の世論調査では、今の日本社会は他人の過ちや欠点を許さない“不寛容な社会だ”と答えた人が半数近くに上り、“寛容な社会だ”という声を上回った。白か黒か-。何かにつけて対立構造が浮かび上がり、主張が先鋭化する現代社会。専門家は「社会が萎縮してしまう」、「自由な言論が脅かされる」と警鐘を鳴らす。なぜ不寛容な空気が広がっているのか、冷静な議論のためには何が必要なのか。専門家や市民と共に徹底討論する。