NHKスペシャル

“連鎖”大地震 緊迫の10日 いのちを守るために

熊本・大分を連鎖的に襲った大地震から10日。激震をくぐり抜けた命を、どうすれば守れるのか。いま被災地は、かつてないリスクにさらされ続けている。14日以降、“異例”の回数で繰り返される地震。連鎖する揺れが建物やインフラにダメージを与え続け、人・モノの支援も、滞る事態を生じさせている。それは避難生活にも大きな影響を与え、ストレス性の疾患を発症する人が急増。既に激震を生き延びた人々がエコノミークラス症候群などで亡くなっている。
番組では、地震が連鎖するメカニズムを最新科学で分析。さらに、連鎖する揺れが構造物に与える影響をこれまでの震災データや実験などを使って検証。また土砂崩れなどによって次々と寸断された緊急輸送道路や震度5以上の揺れによってたびたび止まる物流を現場の密着取材やビッグデータをもとに浮かび上がらせる。更にいち早く動き出した医療チームの最前線のルポを交え、震災ストレスを、科学的に分析。
助かった命を守るために何が必要なのか、今求められる支援のあり方について考える。