NHKスペシャル

新アレルギー治療 ~鍵を握る免疫細胞~

まだまだ花粉症のつらい季節が続きます。他にも、食物アレルギーや、動物アレルギー、ぜんそくなど、先進国では実に3人に1人が、何らかのアレルギーに苦しんでいると言われています。アレルギーは、これまで完全に治すのは不可能だと言われてきました。ところが、ある発見によって完治への可能性が見え始めています。
鍵になるのが、“制御性T細胞(Tレグ)”。発見した大阪大学の坂口志文さんは、その業績によって先日「ガードナー国際賞」の受賞者に選ばれました。“Tレグ”は免疫の過剰な攻撃を押さえ込む役割を持っています。最先端の研究現場では“Tレグ”のコントロールによってアレルギーが完治するケースが出始めています。
番組では、“Tレグ”とアレルギーの関係性について詳しくご紹介し、今研究が進められている新たな治療の、具体的な可能性についてお伝えします。