殺人罪等の時効が撤廃されてから５年。しかしこの間、従来なら時効になっていたはずの未解決事件で、解決に至ったものはわずか１つしかない。捜査現場には、「情報不足」という大きな壁が立ちはだかり、犯人は野放しになったままなのだ。事件解決の日を待ち続ける遺族や被害者たちも焦りの色を隠せない。「未解決事件」のホームページにも、そうした遺族たちから「犯人を捕まえてほしい」「真相が知りたい」との切実な思いが届いている。
そうした声を受けて、未解決事件では、新たなプロジェクトを立ち上げる。これまでのような調査報道は勿論、番組ホームページやＳＮＳ＝ソーシャル・ネットワーク（ＬＩＮＥ、Ｆａｃｅｂｏｏｋ）で情報を求めながら事件の真相に迫っていく、というものだ。
「世田谷一家殺害事件」など社会に大きな衝撃を与えた事件だけでなく、人々の記憶から消えてしまいそうになっている事件にも光を当て、さらに過去最悪の被害となっている「振り込め詐欺」といった“社会的”未解決事件も取り上げていく。