NHKスペシャル

それでも村で生きる ~福島 "帰還"した人々の記録~

東京電力福島第一原発から南西30キロ圏にほぼ収まるところに位置する川内村。事故直後、自治体ごと村外に避難したが、翌年、避難自治体の中で最も早く「帰村」を宣言した。そして去年の秋には避難指示が続いていた「20キロ圏内」のほとんどの地域も、インフラの復旧が進み、かつ除染がほぼ完了したとして避難指示が解除された。
原発事故で避難を強いられた自治体の中で川内村は、国から「帰還のトップランナー」、「原発事故の収束」を象徴する村とされてきた。
しかし、帰村後の再生の道は険しい。除染で出た廃棄物は、中間貯蔵施設の建設が遅れていることから、いまだ村内の至る所に野積みにされたまま。放射線への不安を抱く若年層の多くは、帰村していない。
番組では「帰還」の先頭を走ってきた川内村のいまを見つめ、原発事故から4年目の現実を活写する。