NHKスペシャル

攻め抜いて勝つ ~日本代表 "新戦法"への挑戦~

5回目の出場となるブラジルW杯へ向かう日本代表を指揮してきたアルベルト・ザッケローニ監督。
4年の歳月をかけて目指してきたのは「常に120%の力を出し、攻めきって勝つチーム」。
そこには前回大会への反省がある。長年テーマとしてきた「正確性」と「スピード」による攻撃サッカーを大会直前に捨て、守備的に闘った南アフリカ大会。ベスト16入りこそ果たしたが、それを繰り返していても世界一にはなれないと考えたのだ。去年のコンフェデ杯では強豪相手に3戦全敗したが、その中にわずかな可能性を見出し、方針を変えることなく選手たちを鍛え上げてきた。監督の思いに共鳴し、チームを現場から改革していったのが本田圭佑と長友佑都だ。W杯優勝という高い目標を公言し、挑戦を続けてきた2人は、ともにセリエAの過酷な環境で切磋琢磨し、個の力を向上させることで、チームを半ば強引に新たなステージに引き上げようとしている。
番組ではザッケローニ監督と海外で活躍する長友選手らを軸に、世界一を目指す日本代表チームの挑戦を見つめる。就任から現在までザッケローニ監督が日本が目指す戦術やサッカー観を語った50時間に及ぶインタビューや、前回W杯直後から続けられてきた長友選手など海外組選手への密着取材。指揮官の目指す戦略と、それを実現させる為に選手達が続けてきた知られざる対話の積み重ねも明らかにしながら、日本型の攻撃サッカーを貫き、世界最高の舞台に挑む監督と選手たちの極限の挑戦を追う。