NHKスペシャル

奇跡の湿原 尾瀬

この放送回の内容をNHKオンデマンドでご覧いただけます。NHKオンデマンド

東京からわずか150km。群馬、新潟、福島が県境を接する位置に<奇跡の湿原>がある。2000m級の山々に囲まれた箱庭のような一角に東西6㎞南北1.5㎞にわたり広がる湿原「尾瀬」。春にはミズバショウ、夏にはニッコウキスゲ、その他にも折々に美しい花々が咲き誇る天上の別天地には年間数十万人が訪れるという。
しかし尾瀬が全く違う表情を見せる時がある。それが「冬」。5メートルに迫る豪雪が人の出入りを拒み、緑の宝石のような湿原は真っ白な世界へと一変する。その厳冬期の尾瀬に今回、国立環境研究所とNHKが共同調査を行った。調査結果からは膨大な雪があるからこそ生まれた、尾瀬独自の自然の摂理、新たな発見が浮かび上がってきた。
残雪の春先、ほんの数日だけ白い雪原が紅に染まる「時」―
早朝の湿原を埋め尽くした霧が、金色へと変わる「時」―
そして、花々が競うように咲き乱れる「時」―
冬から初夏にかけての知られざる尾瀬の様々な「時」の流れを余すことなく描きながら、最新の研究調査を交え雪が育んだ奇跡の湿原の物語へと誘います。