NHKスペシャル

脳がよみがえる ~脳卒中・リハビリ革命~

「4年間リハビリを頑張ってきても動かなかった指が、わずか10分の訓練で動き始めた」。今、脳卒中の治療で新たなリハビリが次々に開発され、驚異的な効果を上げている。約280万人にのぼる脳卒中患者、医療の発達で命を落とすケースは減ったものの、マヒの問題は深刻で、介護が必要になる原因の第一位だ。解決にはリハビリが重要だが、発症後6ヶ月を超えたあたりから効果が落ちるとされてきた。しかし最近、脳科学の急速な発達により、傷ついた脳が再生するメカニズムが次第に明らかになり、時間を経過した患者でも、マヒを改善する手法が発見されている。リハビリの効果を上げる誰でも出来る意外な方法や、脳波とマシンを連動させる最新科学まで、脳卒中リハビリの最前線で起きている急激な変化を取材、人間の脳に秘められた驚きのパワーに迫る。キャスターは、これまでもNHKスペシャルで脳卒中リハビリを取材してきた、藤田太寅さん(自らも脳卒中を経験、今もリハビリを続けている)。