NHKスペシャル

未解決事件 File.01 グリコ・森永事件
「劇場型犯罪の衝撃」

上川隆也さん、竹野内豊さん

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殺人事件などの時効が廃止され、「未解決事件」を未解決のまま終わらせられない時代となった。NHKスペシャルの新シリーズでは、日本中に大きな衝撃を与え、今も生々しい記憶を残す「未解決事件」を徹底検証し、未来への教訓を探る。第一回は、犯罪史上、最も特異な展開を見せた「グリコ・森永事件」。1984年3月、江崎グリコの社長を誘拐し現金10億円と金塊を要求した犯人は「かい人21面相」と名乗り、その後も森永製菓やハウス食品など食品メーカーを次々に脅迫。「どくいりきけん たべたら死ぬで」と書いた青酸入りの菓子をスーパーにばらまき、「大量消費社会」を人質にとる前代未聞の事件となった。さらに犯人は、140通を超す脅迫状や挑戦状を企業やメディアに送り付け、事件は国民を巻き込んだ初めての「劇場型犯罪」となった。番組では、300人を超す元捜査員や事件記者たちへの取材に加え、NHKに残されていた記者の取材メモや、入手した警察の内部資料などをベースに、事件を初めてドラマ化。“ミスター・グリコ”と呼ばれ、事件を27年間追い続けてきた読売新聞の加藤譲記者ら、実在の新聞記者たちの目を通して事件の深き闇を描く。ドラマ前編では、事件発生から、「キツネ目の男」登場までを追う。