NHKスペシャル

シリーズ東日本大震災 第1部
復興はなぜ進まないのか
~被災地からの報告~

カルロス・ゴーンさん

東日本大震災からまもなく3か月。被災地では「復興」への動きがようやく始まりつつある。宮城県では、県内の壊滅的な被害を受けた市町村を中心に「復興まちづくり計画案」を独自に策定した。県の計画は、市街地・住宅地の高台への移転や、漁業の株式会社化など、単なる復旧ではない「創造的復興」を目指していて、自治体や住民と協議を始めている。また、岩手県や宮城県の中核都市では、住民たちが自力で商店街の再建に動くなど、地域の生活や経済活動の再開に向けて歩みはじめている。原発事故で地域が分断され、住民の流出に苦しむ福島県内の“原発被災地”も、復興に向けていま出来ることは何か、手探りの取り組みを始めている。
広範囲にわたる被災地を「復興」させるため、何が課題なのか。被災者の意向を復興計画にどう反映させていくのか。そして、今回の復興を「あすの日本」をも見通す新たな「くにづくり」の出発点とするために、何が必要なのか。番組では、被災地の復興への取り組みに密着取材をするとともに、被災自治体への「復興アンケート」を通じて、あるべき復興の姿を問う。