NHKスペシャル

引き裂かれた歳月 ~証言記録 シベリア抑留~

太平洋戦争終結後、57万人以上の人々が強制労働を強いられた「シベリア抑留」。酷寒や飢餓により、少なくとも5万5千人以上が命を落としたとされる。この番組は、数多くの抑留体験者の証言を積み重ねることで、「シベリア抑留」という悲劇の全体像を多面的に浮かび上がらせるものである。
長期にわたる過酷な収容所生活の中で、抑留者一人一人はどんな決断を強いられ、どのように生きたのか?なぜ今も、抑留体験者は、深い葛藤を抱え続けねばならないのか?苛烈な生存競争を激化させた日本軍組織の矛盾。そして多くの抑留体験者たちが米ソ冷戦という国家間の対立の中で幾重にも引き裂かれ、日本に帰国を果たした後も困難な人生を余儀なくされた。戦後65年の今、肉声で語る「シベリア抑留」の記録。