NHKスペシャル

ガラパゴス大異変 ~生きものの楽園は守れるか~

南米エクアドルから西へ1000km、太平洋上に浮かぶ大小55の島々からなるガラパゴス諸島。外界から隔絶され、世界でここにしか生息しないゾウガメやイグアナ、フィンチなど固有種の宝庫であるこの島は、1835年、博物学者ダーウィンが「進化論」を着想し、1978年には世界自然遺産第一号にも選ばれた生き物の楽園である。

しかし、このガラパゴス諸島が今、危機に瀕している。希少な自然がもたらす富を狙う人々によって、島が欲望のるつぼと化したのだ。昨年7月、ユネスコはついに「ガラパゴス諸島の生態系は壊滅的である」として危機遺産宣言を下した。

この島で、今何が起きているのか?自然回復への懸命の取り組みと対立とを描き、人間と自然との共存の可能性を問う。