NHKスペシャル

JUDOを学べ ~日本柔道 金メダルへの苦闘~

今年2月、鈴木桂治・井上康生ら日本柔道を代表する選手たちが過酷な戦いに挑んでいた。それはヨーロッパを転戦し開かれた柔道大会・サーキットへの参戦だ。

フランスの柔道登録人口は日本の3倍、60万人。ドイツ35万人。世界最大の競技圏を形成するヨーロッパには、これまでの柔道とは異なる技やルールの解釈が存在している。レスリングや民族格闘技の技術をベースに、柔道着をほとんどつかまずタックルや反り投げを狙うスタイルは「ジャケット・レスリング」とすら呼ばれる。日本が考える柔道ではない世界基準“JUDO”。それを体で覚えない限り、北京五輪での「金」はないという判断が、この武者修行を決断させたのだ。

番組は、北京五輪代表選考にも大きな影響を与えた「サーキット」に密着。“JUDO”の姿を伝えると共に、北京五輪でどん底からの復活を図る日本柔道の姿を追った。