NHKスペシャル

愛美さんが教室に戻れる日

全国で最も多い、およそ1万人の不登校の生徒を抱えていた大阪府は、3年前から「不登校対応専任」の教員制度を新設した。授業をいっさい持たず、不登校生とひたすら向き合う。繰り返し行う家庭訪問。親との話し合い。兼務の教員なら諦めていたことをやり続けるなか、大阪府は平成18年度に不登校生を719人減らした。その取り組みは全国から注目をされている。中学2年のまなみさんも学校に戻った1人だ。

番組は、まなみさんをはじめ、不登校を乗り越えようとする生徒たちを1年にわたって見つめる。卒業を前に自らの将来を考える生徒、呼びかけても教室には戻らなかった生徒。その彼らをどのように見守り、送りだすべきか。教師たちも葛藤する。格差社会の影響、学校の問題、家庭の問題…。様々な要因が重なり起きている不登校。乗り越えようとする生徒たち、そして教師を追う。