NHKスペシャル

「食の安全」をどう守るのか ~冷凍ギョーザ事件の波紋~

中国製の冷凍ギョーザによる中毒事件が今も波紋を広げている。事件の真相は明らかになっていないが、その後も様々な冷凍食品から有機リン系殺虫剤の成分を検出。中国をはじめ世界中からの輸入によって食卓が支えられている日本で、「食の安全」への関心がかつてないほど高まっている。

こうした事態を受け、中国で加工食品を製造している日本のメーカーでは、これまでの安全対策の見直しと強化を開始。問題となった冷凍食品を販売していた生協は、原因の究明と再発防止策の検討を急ピッチで進めている。また国産への需要が急速に高まったため、業者の間で、品薄になった野菜の争奪戦が起きるなど新たな混乱も広がりはじめた。

国家をあげて行われているアメリカの異物混入対策なども紹介しながら、食の安全や安心をどう守るのか、国や企業にいま何が求められるのか、我々は日々の食生活をどう見直す必要があるのか、専門家による議論をまじえながら考えていく。