NHKスペシャル

年金記録は取りもどせるか ~社会保険事務所からの報告~

納めたはずの年金保険料の記録がない。はたして年金記録は取り戻せるのか。
今回、その最前線、社会保険事務所の1つにカメラを入れ、作業を全て記録できることになった。
政府は、5000万件を超える“宙に浮いた年金記録”の照合作業を来年3月までに終える予定だが、現場での作業は困難を極めている。舛添厚労大臣は、最終的に解明できない年金記録も出てくるとしているが、実はその実態は想像以上に深刻である。
なぜ適切な年金の管理ができなくなったのか、過去の記録管理の実態と経緯が明らかになることで、背景に社保庁の組織の構造的問題があったことが浮かび上がってきた。業務量の増大に対する人的な手当てや予算の配分が不十分で、改善が行われないまま業務管理が甘くなり、モラルの低下が進んでいった。
番組では、社会保険事務所の実態とOB職員の証言、内部資料などをもとに、杜撰な記録管理の全貌を明らかにする。さらに、浮かび上がった組織の構造的な問題にどうメスが入れられるのか、検証する。

  • 舛添要一