多くの人々が、懐かしいふるさとの山河に抱かれて、ひと時を過ごす正月。しかし今、そのふるさとの地域社会は、多くの課題に悩んでいる。６５歳以上が人口の半分以上を占める「限界集落」。病院の統廃合で拡大する「無医地域」。そして公共事業と地方交付税の削減は自治体の財政を直撃している。
はたして、地域の再生は可能なのか。日本列島をつぶさに見つめてみると逆境を跳ね返し、元気を取り戻そうとする人々の姿がある。中国山地の山村は、お金がないならと、住民が手作りの「もうひとつの役場」を立ち上げた。日本海の町は、都会でフリーターをしていた若者たちと力を合わせ、特産物を作ろうとしている。東北には「土作り」と工業高校生の人材育成に町ぐるみで取り組み、工場誘致と農業の再生に成功した町もある。
お正月の夜、ふるさとの今、そして未来について思いを巡らせていく。

司会　　春風亭小朝　武内陶子アナウンサー
ゲスト　加藤登紀子　大林宣彦　ほか