NHKスペシャル

マスクの向こうの"ベースボール" ~城島が闘ったアメリカ~

日本のプロ野球から初めて捕手として大リーグに挑戦した城島健司選手、30歳。日本球界屈指の捕手・城島選手が大リーグ挑戦を決めたのは世界に通用する“守りの要”としてさらなる成長を目指すためだった。そんな城島選手を待ち受けていたのは捕手というポジションでしか味わうことのない試練だった。
「グラウンドの監督」として投手をリードし、チームを勝利に導くことを期待される日本の野球。一方、アメリカでは投げたいボールを決めるのはあくまで投手という原則がある。日本で培った配球術と洞察力で大リーグのピッチャーをリードしようとする城島選手。しかし大リーグのピッチャーは“ルーキー城島”のサインに首を振り続けた。日米の野球観の違いの根底にあるものは何か?城島選手はその壁をどのように受け止め、大リーグで生き残りをはかろうとしているのか?
日米のバッテリーの違いをピッチャーとして自らも経験したNHK大リーグ解説の長谷川滋利さんのナビゲートとともに、城島選手を通して見えてくるアメリカのベースボール真髄を解き明かしていく。