NHKスペシャル

「北朝鮮・ミサイル発射の衝撃」

今月5日、北朝鮮が7発のミサイルを発射し、日本海に着弾した。核開発疑惑を抱えるなかで強行した北朝鮮の今回の行動は、国際社会に強い衝撃をもって受け止められた。直後に開かれた国連安保理の緊急会合では、日本が北朝鮮への制裁を含む「非難決議」を提案したが、アメリカが賛成する一方、中国やロシアは、北朝鮮を追い込むことがかえって危機を高めると反対。決議の行方は不透明なままである。

3年と98年の北朝鮮によるミサイル発射を契機に、日米同盟の強化を進めてきた日米両国は、今回の危機にどう対処したのか。そして、テポドン発射という衝撃を踏まえ、いま、国際社会は何をすべきなのか。

番組では、今回のミサイル危機に至る経過を、安全保障、米朝関係の2つの面から、日本、アメリカなど各国の当事者たちの証言を通して徹底検証するとともに、スタジオで、北朝鮮情勢と安全保障の専門家、アメリカの北朝鮮政策担当者とも中継を結び、今後、北朝鮮にどう向き合っていくべきか考えていく。