NHKスペシャル

豪雪 山里を襲う

この冬、各地で記録的な豪雪に見舞われている。山間地では除雪が追いつかず、孤立する集落まで出てきている。本格的な雪のシーズンを迎える前に被害は拡大し、1月15日現在で、全国で91人が死亡、損壊家屋は1200棟を超えた。大雪が降った地域の多くは過疎と高齢化という深刻な問題を抱えていて、自分の家の雪下ろしすらままならないお年寄りが、支援の手を待ちわびている。
積雪量が観測史上最も多い3メートル97センチを記録した新潟県津南町では、およそ200世帯が孤立、自衛隊も除雪作業にあたっているが、幹線道路と孤立解消に手一杯で、除雪ができないお年寄りは取り残されたままだ。
秋田県一、高齢化が進む上小阿仁村では、8世帯17人が肩を寄せ合うように暮らす小さな集落が今回の豪雪で、存続の瀬戸際に立たされている。
番組では、新潟県津南町と秋田県上小阿仁村の集落にカメラを据え、雪と格闘する人々の姿を定点観測的に追い、豪雪で改めて浮かび上がった過疎地の現実を浮き彫りにする。

  • 秋田県上小阿仁村
  • 新潟県津南町
  • 新潟県津南町 雪下ろし