NHKスペシャル

シリーズ 日本のがん医療を問うII 第一夜 格差をなくすために

第一夜は日本のがん医療が抱える様々な格差をテーマにVTRとスタジオでの議論を中心に伝える。3人に一人ががんで亡くなる時代。地域や医療機関によって、提供されるがん医療の質に格差があることが大きな課題となっている。こうした中で、納得いく治療を受けたいと患者や家族は望んでいるが、客観的で正確な情報が少ないことから治療の選択に迷う人も多く、がん難民という言葉さえ生まれている。がん医療の3本柱となる手術、薬物治療、放射線治療の中で、未だに日本では、放射線治療医や腫瘍内科医は少なく、日本のがん患者の多くは、日々進歩する治療技術の恩恵を受けられないでいると指摘されている。どうすれば患者は、安心して納得いく治療を受けることが出来るようになるのか。番組では、がん患者のおかれた厳しい現状リポートとともに、病院間の治療成績をホームページで公開、格差是正につなげようという大阪府の試みなど、格差是正のため、国や医療界に今何が求められているのか、闘病中の患者の方たち、日々がん医療に関わる医師の方たちなどをスタジオに招き、考えていく。

  • 日本で初めて病院の治療成績を公開した大阪府
  • 必死に最新の治療情報をインターネットで探すがん患者