NHKスペシャル

こども 輝けいのち 第3集 涙と笑いのハッピークラス
~4年1組 命の授業~

 「学校に来るのはハッピーになるためだ。みんなでハッピーになろう」
 そう約束したクラスがある。金沢市立南小立野小学校の4年1組である。担任は金森俊朗さん。命を大切にする心を育てたいという大ベテランだ。

 このクラスの朝は、少し変わった風景から始まる。
 一日3人ずつ、クラスメートにあてた手紙をみんなの前で読むのだ。手紙には、うれしいことも悲しいことも、時には怒りや悔しさまで、友達にいちばん言いたい気持ちが素直に書いてある。手紙を聞いた仲間は、感じたことや考えたことを、その場で発表する。
 毎日「気持ち」をやり取りしながら、子どもたちは、国語や算数といったふだんの授業だけではわからない友達の意外な一面に気づいていく。
 友達のいいところ、自分のいいところ。お互いに認め合いながら、心をつなげていく子どもたち。彼らは、泥んこサッカーやいかだ乗りなど「仲間と生きる喜び」を全身で味わいながら、命を大切に思う気持ち、自分や友達を思いやる心を自然な形で育てていく。
 「みんなでハッピー」を目指し、一生懸命に毎日を生きる小学4年生・10歳の成長を見つめる

  • 金沢市立南小立野小学校4年1組の仲間たち