番組内容

マツコ・デラックスと有働由美子の強力タッグと、NHKが独自に開発した人工知能 「AIひろし」がぶつかり合い、日本が直面する課題の解決策を探るシリーズ、「AIに聞いてみた」。第4回のテーマは「超未婚社会」。恋も結婚も個人の自由・・・ですが、日本の大きな課題「少子化」に直結する問題でもあります。
いま日本の婚姻率は過去最低を記録。男性の4人に1人、女性の7人に1人は生涯独身という、“超未婚社会”ともいうべき状況。少子化の原因の9割が婚姻率の低下にあるという研究も発表されています。
しかし、どうしてこれだけ未婚社会になったのかは、実は研究者も全貌がつかめていない大きな謎。これまでは男性の収入の不安定化や女性の社会進出、保育所問題などが原因とされることが多かったのですが、AIはいままでの常識とは異なる意外な要素を導き出してきました。それは「健康と結婚の関係」、「家電量販店と交際相手」・・・などなど、一見全く関係のないと思われるものたちの「つながり」。こうした意外なAIの解析結果をもとに、独身のマツコと有働が結婚について大激論。専門家たちと平成最大の難問の解決策を探ります。

“AIひろし”について

AIと人間  "協働して"社会課題に挑む

研究者のアドバイスを受けながらNHKが開発している「社会問題解決型AI」。
シリーズ第1回で、マツコ・デラックスによって、「AIひろし」と名付けられました。10年以上にわたって集められた、65歳以上のべ41万人の生活習慣や行動に関するアンケート。人類の英知が詰まった約5000万本の学術論文や、四半世紀にわたるニュース原稿約250万本。国のあらゆる統計データから、研究機関や民間会社が集めた数十万人の個人パネルデータに至るまで、日々、膨大な情報を学習し続けています。
既存のAIでは個別の社会課題に合致したものがないことや、提供を受けたデータの中には機密保持などのため外部企業に渡せないケースがあることなどから、NHKが自ら開発しました。
このAIの開発に使用しているのは単一の技術ではありません。学習データの量や目的によって、精度を追求した"ディープラーニング"から、読み解きがしやすいSVMや決定木などの"機械学習"まで・・・それらをいくつも組み合わせ、"社会の構造パターン"を見つけ出し、課題を発見しつつ解決の糸口を探ります。AIは、私たち人間が常識だと思っている既知の事実を速やかに導き出すだけでなく、これまで誰も言及したことのない"意外な関係"を提示してくることもあります。AIが因果関係を導くことはできません。そのため、番組ではAIと人間の"協働スタイル"をとっています。AIが導き出した手がかりに耳を傾け、実際に現場を取材し、専門家の解釈を聞き、議論しながら社会課題解決の道を探っていきます。提言は、そのすべてを勘案して番組が提示したものです。

結婚・出会いネットワーク

結婚や恋愛は、個人が心の奥に秘める感情だけでなく、その人を取り巻く社会や生活環境とも深く関係すると考えられ、研究者にとっても謎だらけです。
しかし、それだけ複雑なテーマであるからこそ、身近な行動にも意外なヒントが隠されているのではないか。そう考えた私たちは、日本人・約20万人の消費生活や行動を4000以上の質問によって聞いた膨大な調査データを用意。データのクレンジングなどの前処理を行った後、クラスタリングによって要素を絞り込み、ランダムフォレストなど複数の機械学習の手法を使って探索しました。

結婚ネットワークは、調査時点で交際相手がいる人を対象とし、重要な関係がある項目同士を線で結んで構築したものです。赤は調査の1年後に結婚した人が多い項目、青は破局した人が多い項目、白はどちらでもない項目を表します。
出会いネットワークは、交際相手がいない人を対象に同様の解析をしたものです。ピンクは交際相手ができた人が多い項目、水色は交際相手ができなかった人が多い項目を表します。

ネットワーク図は、複雑なつながりの一端を視聴者の方にわかりやすく伝えるよう可視化しています。なお探索的手法であるため、因果の方向などを証明するものではありません。

婚活支援パート

交際が成立する人と不成立する人の違いは何なのか。
約200問に回答した4万人のお見合いデータを学習。データのクレンジングなどの前処理を行った後、クラスタリングによって要素を絞り込み、エラスティックネットや勾配ブースティングなど複数の機械学習を組み合わせて、各要素と交際成功への影響度を導き出しています。

今回AIが新たに学習したデータ

「三菱総合研究所 生活者市場予測システム」
「愛媛県 婚活支援に係るビッグデータ」