古今東西、ネコ好きな作家は数多くいますが、横浜出身の大佛次郎(おさらぎ・じろう)は生涯500匹以上のネコと暮らしたと言われています。大佛作品を読んだことがなくても心配ご無用!ネコ好きをやさしく受け入れてくれる大佛次郎記念館を、首都圏ネットワーク「おかえり天気」で黒田菜月キャスターとしゅと犬くんが訪ねました。
大佛次郎は、横浜生まれ作家で、時代小説「鞍馬天狗」や「パリ燃ゆ」などの作品で知られています。大のネコ好きで生涯500匹以上のネコと暮らしたと言われています。常に10匹以上と暮らしていたそうです。もちろん、ネコ愛あふれるネコエッセイもたくさん書いています。ちなみに、ペンネームの”大佛”は、鎌倉の大仏の近くに住んでいたことに由来するそうです。
横浜市中区の港の見える丘公園にたたずむ大佛次郎記念館。入口でさっそくネコの像がお出迎え。
「すみません、正直、大佛さんの作品を読んだことなくて、入るのも恐れ多いです」という筆者に、「ネコが好き!という理由で訪れる人も多いですよ」と記念館の人が案内してくれました。
ネコ好きが訪れる理由。まずは展示です。記念館では大佛次郎とネコをテーマにした展示をたびたび開催しています。訪れたときは、大佛作品の挿絵を描いた画家との交流がテーマの企画展。2人が交わした手紙はネコ愛に満ちています。そして展示の隙間にはレトロかわいいネコグッズが!
再現した居室にもネコグッズ!大佛が所蔵した300点以上が残っているそうです。ネコ好きな妻との、軽妙なエピソードも紹介されています。
そして、毎年1月~4月に開かれているネコの写真展。一般の人たちから寄せられたネコ写真、2024年は300点以上!いずれも個性とネコ愛あふれる写真ばかり。
そして、メッセージを書いて人気投票もできるんです。そのメッセージが館内に展示してあります。「私と同じ写真を選んでいる!」「このメッセージはどの写真の話?」なんて読むのも楽しみの一つ。「どれもかわいくて選べません!」「うちの子と似ています!」というメッセージもたくさんあって、思わずうなずいてしまいます。
このネコ写真展、首都圏ネットワーク「おかえり天気」で2月22日"ネコの日”にご紹介しました。
「大のネコ好きだった大佛次郎の人柄にぜひ触れてほしい」という記念館の方々の思いをひしひしと感じました。
横浜市中区山手町113 電話 045-622-5002
午前10時~午後5時 (4~9月 午前10時~午後5時半) 月曜休館
「大佛次郎と木村荘八 ―作家と画家、そして猫」~2024年4月14日(日)
「大佛次郎×ねこ写真展2024」 ~2024年4月14日(日)
取材後記
取材を機に、大佛さんのネコエッセイを読むと、とても身近で読みやすい!ネコあるあるにうなずいちゃう人も多いと思います。大佛さんとネコの暮らしぶりが漫画にもなっているんですよ。
横浜局 森本真紀子