海岸にずらっと干された大根。神奈川県三浦市の冬の風物詩です。
三浦市は秋冬大根の市町村別出荷量が全国1位(作物統計調査 令和3年)。
その大根の漬物が作られています。
1月中旬「首都圏ネットワーク」みんなのおかえり天気の黒田菜月キャスターとしゅと犬くんが訪ねました。
三浦海岸に干された大根、大根、大根!!!
夏の海水浴シーズンと違う風景に、びっくり!
大根は、5日から10日ほどかけて天日で干すことで、水分が抜けてうまみが凝縮されます。
海岸は風通しがよくて、日もよく当たるので、大根を干すにはうってつけなんです。
干しあがると、水分は半分ほどに。
触るとふかふか!! しなっとなります。手で持って曲げることができるほど!
訪ねたのは、農家の長谷川司さんの漬物加工場です。
長谷川さんは、ひと冬で3万5,000本を干しています!
今シーズンは気温が高かったので管理が難しかったです。最近、寒さが出てきたので、おいしい大根ができてきました。ある程度、水分があったほうが歯ごたえがいいので、大根がふかふかした感触を目指して干しています。そのため毎日チェックしています。
そして干しあがった大根をおよそ2週間、ぬかに漬けます。12月のピーク時には毎日、漬け込みをしているそうです。重しを載せて、漬かり具合が均等になるように上下のたるを入れ替えます。この間も、大根から水分が抜けて、さらにうまみが凝縮されます。
できあがった漬物は、大根の甘みが詰まっていて、しゃきしゃきした歯ごたえ。
大根は、葉がついている方が甘くて、先端の方に少し辛みがあるので、同じ1本の漬物でも両端で味が違います。食べ比べてみると、その違いがよく分かりますよ。
三浦海岸での大根の天日干しと漬物作りは2月まで続くそうです。
こちらは、三浦特産の“三浦大根”。生産量は、とても少ないそうです。
青首大根と比べてみると違いが一目瞭然! ふっくらしていますよね。
この三浦大根、白い部分の長さが44センチ! 重さ3.2キロでした!
収穫するときも、青首大根は片手で引き抜けますが、三浦大根は両手を使って引き抜くそうです。
ちなみに三浦大根は煮物に向いているそうです。