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東急・相鉄線直通運転の海老名 人口増も保育園不足が深刻化

  • 2023年12月1日

人口がことし8月に14万人を超え、今後も人口の増加が想定されている海老名市。子育て世帯も増える中、課題も見えてきました。人口増加の影に潜む現場を取材しました。

海老名市では子育て世帯が急増

ことし、東急電鉄と相模鉄道の直通運転が始まり、さらに都心へのアクセスが向上した海老名市。
ことし8月には人口が14万人を超え、およそ40年前と比べると倍近くまで増えています。 

海老名駅前に立ち並ぶマンション

駅前には高層マンション相次いで完成し、子育て世帯が急増しています。
そんな中、課題になっているのが保育園の不足です。

入園を希望しながら入れなかった子どもの数は、ことし4月の時点で169人と、去年に比べて70人増えました。

入園できず職場復帰できない

海老名駅前のマンションに住む久富有香さん(30)は、去年の夏に海老名市に引っ越してきました。1歳の息子を育てています。

久富さん

久富さん
新しく路線が拡大するとも聞いていて、東京へのアクセスもいいということもありますし、いろいろなものが充実しているところに魅力を感じて、引っ越してきました。

充実した商業施設などの環境には満足している一方で、子どもの預け先が見つかっていません。去年も保育園へ入園を申し込みましたが入ることができず、今も育児休業をとって、子どもを家庭で見ています。なるべく早く職場へ復帰したいという思いはありますが、保育園へ預ける難しさを肌で感じていると言います。

久富さん
今回、1歳児の入園希望として申し込みさせていただいたのですが、無理そうなんで諦めています。駅前の保育園はすごく倍率が高いので、入れようと思ったらすごく難しいと感じています。

駅前の保育園をつくる難しさ 市も危機感抱く

海老名駅周辺のマンション群

入園できなかった子どもの7割以上は、海老名駅の周辺に住んでいます。市は保育園の誘致を進めてきましたが、駅の近くには空いた土地が少なく、人口増に追いついていません。こうした現状に市も危機感を抱いています。

海老名市 保育・幼稚園課 尾内速斗課長

尾内課長
ここ5年で10園作って定員を550人以上増やしている状況ではあるのですけど、いまの駅前の開発状況がとてもすごくて、それを上回る入所希望者が出ている形になっています。

受け入れ定員増やす園も

フローラル保育園

保育園を新しく増やすのが難しい中、いまある保育園で定員を増やす動きが出てきています。海老名駅すぐ近くの小規模保育園です。0歳から2歳までの22人を預かっています。来年度から、定員を拡大することを決めました。

畠山知也 園長

畠山園長
非常に魅力的なまちの海老名に人が住みたいと思うのは自然な流れだと思っています。保育園側としてはなんとか定員を増やすところを主軸に置いて動いています。

同じビルの中で新たに部屋を借りました。対象を5歳までに広げ、定員をいまの4倍の90人に増やす予定です。新たに必要な保育士7人も採用のメドがたちました。

畠山園長
規模の拡大は夢でもあったので、楽しみな気持ちがある一方で、身の引き締まる思いでもあります。

海老名市 保育・幼稚園課

続く人口増 園の不足解消難しく

市では市内の保育園を集めて合同就職相談会を開くなど、サポートを行っています。
一方で人口増加は今後15年続くと推計していて、保育園不足解消のめどは立っていないということです。

海老名市保育・幼稚園課 尾内速斗課長
必要な情報を必要な方たちに提供するとともに調整をとっていくことが大切だと思っています。保育ニーズの高い地域については、定員の拡大に協力いただける園を歓迎して、サポートしていきたいなと考えています。

  • 高橋哉至

    横浜放送局 厚木支局記者

    高橋哉至

    平成30年(中途採用で)入局。 初任地は宇都宮。厚木支局で地域の課題やスポーツ関連の話題を取材。

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