ページの本文へ

  1. 首都圏ナビ
  2. かながわ情報羅針盤
  3. SUPを海上保安官が体験 特性を学んで海難事故防止を呼びかけ

SUPを海上保安官が体験 特性を学んで海難事故防止を呼びかけ

  • 2023年10月18日

SUPなどのマリンレジャーでは秋の風に注意!注意点などをまとめました。

「SUP」を海上保安官が体験

ボードの上に立ってパドルをこぐ「SUP(サップ)」。
秋に吹きやすい風向きによって SUPなどのマリンレジャーの事故が増えるおそれがあることから、海上保安官が実際にSUPを体験することで注意点を学ぶ講習会が、10月4日、横浜市で開かれました。

海難事故の防止を呼びかける海上保安官に特性を理解してもらおうと、第三管区海上保安本部が開催。
首都圏にある海上保安部などから18人が参加しました。

バランスの取り方を学ぶ

講習は訓練用のプールで行われ、はじめに実際にボードの上に立ってみてどうバランスを取るかなど基本的な使い方を学びました。 

風が吹くと・・・

続いて沖合に流されたという想定で、装置で風をあてた状態でパドルをこいでもなかなか前に進まない難しさを体験していました。

第三管区海上保安本部によりますと、秋にかけて陸側から海側へ吹く風によって沖合に流されて自力で戻れないケースが増えるおそれがあるということです。

参加した海上保安官
「向かい風が吹くと思っていたよりも前に進まず、体力がなくなっていくので不安な気持ちになりました」

SUPの海浜事故は増加傾向に

海上保安本部によりますと、ここ数年、マリンレジャーに伴う事故のなかで増えているのが、「SUP」だということです。

マリンレジャーによる海浜事故の主な内訳(R4年・第三管区海上保安本部まとめ)
・遊泳 54人
・サーフィン 42人
・釣り 41人
SUP 40人(過去5年で最多に)

「風」にも注意

海上保安本部によりますと、風で沖に流されて自力では戻れなくなるケースや、強い風に吹かれると一気に流されてしまい体力に自信がある人でも戻ることが難しいケースがあるということです。

第三管区海上保安本部交通部安全対策課 青柳一英課長
「SUPなどをする際は救命胴衣の着用や天候の確認はもちろん、風に気をつけて楽しんで欲しい」

  • 小林奈央

    横浜放送局記者

    小林奈央

    2022年入局。神奈川県警担当として事件・事故の現場取材に駆け回っています。

ページトップに戻る