SUPなどのマリンレジャーでは秋の風に注意!注意点などをまとめました。
ボードの上に立ってパドルをこぐ「SUP(サップ)」。
秋に吹きやすい風向きによって SUPなどのマリンレジャーの事故が増えるおそれがあることから、海上保安官が実際にSUPを体験することで注意点を学ぶ講習会が、10月4日、横浜市で開かれました。
海難事故の防止を呼びかける海上保安官に特性を理解してもらおうと、第三管区海上保安本部が開催。
首都圏にある海上保安部などから18人が参加しました。
講習は訓練用のプールで行われ、はじめに実際にボードの上に立ってみてどうバランスを取るかなど基本的な使い方を学びました。
続いて沖合に流されたという想定で、装置で風をあてた状態でパドルをこいでもなかなか前に進まない難しさを体験していました。
第三管区海上保安本部によりますと、秋にかけて陸側から海側へ吹く風によって沖合に流されて自力で戻れないケースが増えるおそれがあるということです。
参加した海上保安官
「向かい風が吹くと思っていたよりも前に進まず、体力がなくなっていくので不安な気持ちになりました」
海上保安本部によりますと、ここ数年、マリンレジャーに伴う事故のなかで増えているのが、「SUP」だということです。
マリンレジャーによる海浜事故の主な内訳(R4年・第三管区海上保安本部まとめ)
・遊泳 54人
・サーフィン 42人
・釣り 41人
・SUP 40人(過去5年で最多に)
海上保安本部によりますと、風で沖に流されて自力では戻れなくなるケースや、強い風に吹かれると一気に流されてしまい体力に自信がある人でも戻ることが難しいケースがあるということです。
第三管区海上保安本部交通部安全対策課 青柳一英課長
「SUPなどをする際は救命胴衣の着用や天候の確認はもちろん、風に気をつけて楽しんで欲しい」